目次

• 第七章　再始動

  相容れない母と子。絆を育む兄と妹。愛すべき隣人と、唾棄するべき対象。愚かな人間と、正論ばかりの機械。
  
  楽園都市・ヒルカリオに行き着いた、あらゆる執着、欲望、愛、正義、幸福の果て。
  いま此処で、全ての物語に幕を下ろす。
  
  そして、真の再始動≪Re;start≫を、御用意致しましょう―――。
  
  
  ※『COMPANY's Pawn Ⅱ-I am M.A.M.-』は、こちらで最終章になります。

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• 第六章　ヴァルキュリア・マナーズ

  ルカによって隔離エリアに収容されていたアンジェリカが脱獄、逃走した。そのうえ、鞠絵の眼前で、ナオトを拉致するという凶行を働く。
  一方で、琉一が突然、Room ELに無断で単独行動を取り始めた。ソラは彼の背景を洗い直す決意をする。
  ルカはそれぞれの在り方を観測し続ける。
  ―――各々が抱く、その真意とは―――…。

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• 第五章　Falling Apple

  さくら園の騒動を制圧したRoom EL。だが、それは物語の中核に足を踏み入れる行為でしかないこと。それを証明するかのように、ルカは劇的な行動を起こした。

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• 第四章　純粋培養

  先の決闘騒ぎが原因で、リーグスティ家に敷かれた苛烈な教育方針からのドロップアウトの烙印を捺された、双子の兄・輝。その光景から妹の優那は、会社でも家でも「社長」にして「女帝」な母親の『正しい使い方』を見出して―――…。
  一方で、ROG. COMPANYでは、社長・レイジの『伴侶探し』が始まろうとしている気配が、ルカの秘めたる探索網に引っかかっている…？
  だが、眼の前の仕事は山積みで、本日も、各々がそれを捌くことに没頭するのであった。

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• 第三章　カリスマ・アディクション

  凌士の提案で、本土の私立小学校の臨時スクールカウンセラーの仕事を請け負った、鈴ヶ原ナオト。
  期日通りに彼が出向いた小学校には「カリスマ教師」と呼ばれる存在が居た。
  前任のスクールカウンセラーが残した膨大な量のカルテと、カリスマ教師が掲げる信条、そして、子どもが発する心のSOS。
  世間から「前科持ち」と後ろ指をさされても尚、医者として、そしてRoom ELのメンバーとしての矜持を強く維持するナオトが挑む、その仕事とは―――…。
  ―――第三章、此処に開幕。

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• 第二章　Rumble Angel, Silent Devil

  家族。それは、親子、きょうだい、果ては親族に連なるものの関係値。
  それをどう捉えて、どう解釈するかは、各家族・家庭の物差しでしか測れるものでしかない。
  ヒルカリオと、そこから離れた本土にて、喧騒に愛された女神と、沈黙に嵌る悪魔が交叉する、「家族」を巡る群像。
  
  ルカが最後に微笑むのは、どっちだと思う？

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• 第一章　復権の母性少女

  Welcome to Room EL!!
  
  大手玩具会社ROG. COMPANYの中に設置されている、『特殊対応室』、通称『Room EL（ルーム・エル）』。
  そこの統括を務めるルカ三級高等幹部、副長でありルカの専属秘書官・ソラ、事務員のツバサ、医療担当のナオトの4人体制で、Room ELは、今日も回っている。…はずだったのだが。業務範囲の拡大に伴い、「顧問弁護士」なる人材を迎え入れるという…？
  一方、社長室は。新社長として就任したレイジ、彼の秘書を兼務するローザリンデ五級高等幹部、雑用メイドのセイラ、新米アルバイトとして入ってきた鞠絵で、ごちゃわちゃ状態。
  そんなROG. COMPANY本社を抱き見守る、人工の楽園都市・ヒルカリオに、衝撃と共に舞い戻ってきたひとりの少女・アンジェリカ。
  彼女は微笑んで、宣言する。「私こそ、ルカの母であり、この地の全ての母なのよ」…と。
  
  COMPANY's Pawn 第二部、此処に開幕。

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