真逆の二人が、恋に落ちたら
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それでは、1月期のクラス委員長は、根と中木で、やることで、いいか?」50代過ぎた担任が、クラスの全員に呼びかけた。
クラスのひとかたまりは、笑っていた。そう、じつは、根達夫をクラス委員長にしてから、困らせようと、企んだ張本人たちだ。よくいるイジメっ子である。
中木ミオは、頭がクラス一番の成績優秀な生徒。また、真面目を信条として、生きる生徒。
「断っちゃいなよ」
隣の仲良しである、秦野乃花は、心配そうに、根に言った。
「ノノ、心配いらない」根は、そう、野々花に、告げた。
「よろしくお願いします」とミオは、根に挨拶した。
根は、黙って席をたった。
「なに、アイツ」ミオは、言った。
「根」先生から、呼び止められた。
「じつは、テストの点数を、計算する時間がない。電卓が早い生徒を、集めてきてくれないか」
根は、わかりましたといって、クラスへ向かった。
「だれか、電卓の早いヤツ、いないか」根は、その場にいる生徒に、呼びかけた。
しかし、誰も、返事しない。いや、無視してる。
根は、やっぱりなと、一人悪態をついた。
アタシ、行くよと、野々花が、助け舟を出した。
「頼む」根は、野々花の存在に、安堵した。
「あたしも」ミオも名乗り上げた。しかし、根は、断った。
「俺と野々花で十分だ」そう言って、根は、その場から、離れた。
「あたし、嫌われているのかな?」ミオはそう、つぶやいた。
▲▲▲▲▲
「野々花、彼ってどんな性格してるの?」ミオは、野々花に相談した。
「なに、惚れたの、根に」野々花が、冷やかした。
「彼、変わってるね」そして、
「あたし、あんな男みたら、イライラするの」とミオ
「そうなの」と野々花
「イライラするのは、なんでだろう」と野々花が、ミオに尋ねた。
「それは」と言いかけたミオ。
「なになに」興味津々といった野々花
「アタシに冷たいから」全部言えて、少しスッキリしたミオ
「そうなんだ、ミオは彼が私に冷たいと、思っているのね」野々花が反芻した。
「ミオ」
「今夜、カラオケ行こーか」と野々花
「あたし、そういうところ、苦手かな」ミオは、そう言って、立ち去ろうとした。
「俺も混ぜてくれ」なんと、根が目の前にいた。
ミオは、顔が赤くなるのを感じた。それに、ほたっている。
「野々花、いいだろ。」と根は、言った。
「でしゃばるんじゃないわよ、この変態」野々花は、ズバズバ物を言う。
「だって、俺と仲良くなりたいんだろう、中木は」
「そんなんじゃないわ」まわりに、ひびく声で、ミオは否定した。
「怒った顔も、かわいいねえ」と余裕の根。
「根、ミオを困らせてどうするの。そういうところ、昔から変わらないね」と野々歌。
△△△△△
カラオケの帰り道、「ムーンライトANGEL'S」という看板が、あった。
歌が流れていた、あの歌の名前は、確か、上白石萌音の、「白い泥」だと、根は思った。
そう言えば、こいつも、真面目なところは、萌音そっくりだと、思って笑った。
「なに、1人笑いしてんのよ、気持ち悪い」とミオが、怒った。
「おまえ、本当に、シャイだな」ますます図に乗る根。
まわりには、浴衣を着た女性たちが、集まってきた。
あっそうか、今日は、花火大会が、あるんだったなと根は、思い出した。
「野々花、疲れているだろ、ここで、帰れ」と野々花に、ささやいた。
そう言われた野々花は、
「手を出したら、明日死刑」と忠告した。
「ミオ、わたし、帰りは、こっちだから」と言って、去っていった。
ミオは、ドキドキしてきた。何を話せばいいの。
二人、川辺を、散策した。たまに、魚が跳ねていた。ポチャ、ポチャ。
根も、緊張していた。よくしらないから、居心地が悪い。
△△△△△
バンバン。衝撃波が、ふたりの身体を、突き抜けた。
「打上花火」が、空を駆け抜けた。
「わっ」とおどろいたミオは、根に抱きついた。
「おばけじゃないから、驚くな」根は、落ち着いていた。
「あったかい…」ミオは、根にもたれかかり、そう思った。
「走るか、俺の手を、離すんじゃないぞ」根は、月明かりに照らされた土手を、
ミオとともに、下り坂を、駆け抜けて、わざと転んだ。二人は、抱き合ったまま、
転げ落ち、そして、止まった。
「泥だらけ」ミオは、そう言った。
「俺もだ」と根。
ふたりは、ゲラゲラと、笑った。理由なんて、何もないのに。
「なぜだろうな?」と根
「えっ」とミオ
「性格は、お互い真逆なのに、俺は、今お前に惹かれてる」
「それは、わからないけど、私は、はじめから、あなたを見つめてる」
ドンドンドゥルルル、連続花火が、空を舞った。それは、二人を祝福しているかのようだった。
クラスのひとかたまりは、笑っていた。そう、じつは、根達夫をクラス委員長にしてから、困らせようと、企んだ張本人たちだ。よくいるイジメっ子である。
中木ミオは、頭がクラス一番の成績優秀な生徒。また、真面目を信条として、生きる生徒。
「断っちゃいなよ」
隣の仲良しである、秦野乃花は、心配そうに、根に言った。
「ノノ、心配いらない」根は、そう、野々花に、告げた。
「よろしくお願いします」とミオは、根に挨拶した。
根は、黙って席をたった。
「なに、アイツ」ミオは、言った。
「根」先生から、呼び止められた。
「じつは、テストの点数を、計算する時間がない。電卓が早い生徒を、集めてきてくれないか」
根は、わかりましたといって、クラスへ向かった。
「だれか、電卓の早いヤツ、いないか」根は、その場にいる生徒に、呼びかけた。
しかし、誰も、返事しない。いや、無視してる。
根は、やっぱりなと、一人悪態をついた。
アタシ、行くよと、野々花が、助け舟を出した。
「頼む」根は、野々花の存在に、安堵した。
「あたしも」ミオも名乗り上げた。しかし、根は、断った。
「俺と野々花で十分だ」そう言って、根は、その場から、離れた。
「あたし、嫌われているのかな?」ミオはそう、つぶやいた。
▲▲▲▲▲
「野々花、彼ってどんな性格してるの?」ミオは、野々花に相談した。
「なに、惚れたの、根に」野々花が、冷やかした。
「彼、変わってるね」そして、
「あたし、あんな男みたら、イライラするの」とミオ
「そうなの」と野々花
「イライラするのは、なんでだろう」と野々花が、ミオに尋ねた。
「それは」と言いかけたミオ。
「なになに」興味津々といった野々花
「アタシに冷たいから」全部言えて、少しスッキリしたミオ
「そうなんだ、ミオは彼が私に冷たいと、思っているのね」野々花が反芻した。
「ミオ」
「今夜、カラオケ行こーか」と野々花
「あたし、そういうところ、苦手かな」ミオは、そう言って、立ち去ろうとした。
「俺も混ぜてくれ」なんと、根が目の前にいた。
ミオは、顔が赤くなるのを感じた。それに、ほたっている。
「野々花、いいだろ。」と根は、言った。
「でしゃばるんじゃないわよ、この変態」野々花は、ズバズバ物を言う。
「だって、俺と仲良くなりたいんだろう、中木は」
「そんなんじゃないわ」まわりに、ひびく声で、ミオは否定した。
「怒った顔も、かわいいねえ」と余裕の根。
「根、ミオを困らせてどうするの。そういうところ、昔から変わらないね」と野々歌。
△△△△△
カラオケの帰り道、「ムーンライトANGEL'S」という看板が、あった。
歌が流れていた、あの歌の名前は、確か、上白石萌音の、「白い泥」だと、根は思った。
そう言えば、こいつも、真面目なところは、萌音そっくりだと、思って笑った。
「なに、1人笑いしてんのよ、気持ち悪い」とミオが、怒った。
「おまえ、本当に、シャイだな」ますます図に乗る根。
まわりには、浴衣を着た女性たちが、集まってきた。
あっそうか、今日は、花火大会が、あるんだったなと根は、思い出した。
「野々花、疲れているだろ、ここで、帰れ」と野々花に、ささやいた。
そう言われた野々花は、
「手を出したら、明日死刑」と忠告した。
「ミオ、わたし、帰りは、こっちだから」と言って、去っていった。
ミオは、ドキドキしてきた。何を話せばいいの。
二人、川辺を、散策した。たまに、魚が跳ねていた。ポチャ、ポチャ。
根も、緊張していた。よくしらないから、居心地が悪い。
△△△△△
バンバン。衝撃波が、ふたりの身体を、突き抜けた。
「打上花火」が、空を駆け抜けた。
「わっ」とおどろいたミオは、根に抱きついた。
「おばけじゃないから、驚くな」根は、落ち着いていた。
「あったかい…」ミオは、根にもたれかかり、そう思った。
「走るか、俺の手を、離すんじゃないぞ」根は、月明かりに照らされた土手を、
ミオとともに、下り坂を、駆け抜けて、わざと転んだ。二人は、抱き合ったまま、
転げ落ち、そして、止まった。
「泥だらけ」ミオは、そう言った。
「俺もだ」と根。
ふたりは、ゲラゲラと、笑った。理由なんて、何もないのに。
「なぜだろうな?」と根
「えっ」とミオ
「性格は、お互い真逆なのに、俺は、今お前に惹かれてる」
「それは、わからないけど、私は、はじめから、あなたを見つめてる」
ドンドンドゥルルル、連続花火が、空を舞った。それは、二人を祝福しているかのようだった。
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