池田屋篇
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“武装警察•真選組”
不逞を働く攘夷浪士を取り締まり、江戸の治安を守る特殊警察。
世間の人には「チンピラ警察24時」や「税金泥棒」なんて言われているけど、これでも立派に江戸を守っている。
私もそんなチンピラ警察の1人だ。
『土方さん、おはようございます』
「伊戸尾か。入れ」
襖を開けると、スカーフを首に巻く土方さんがいる。
制服がまだ壁にかけられているところを見ると、どうやらまだ着替えの途中だったらしい。
『すみません、お着替え中でしたか?』
「いや構わねえ。それで用はなんだ?」
『昨日の書類まとめ終わったので確認をお願いに。それと、3番隊4番隊が門前で整列完了しました。市中見廻り前の挨拶よろしくお願いします』
「わかった。書類は机の上にでも置いといてくれ。挨拶後に今日の仕事を伝えるから部屋で待っててくれ」
『分かりました』
「っとその前に、総悟のやつ起こしといてくれ」
『…分かりました』
伊戸尾れな、真選組副長補佐をやっています。
決して1番隊隊長を起こす係じゃない。
・
『総悟くん起きてる?もう朝だよ』
土方さんの時のように襖の前で声を掛ける。が、安定に中から声は聞こえて来ない。
思いっきり襖を開けると、薄暗い部屋に一気に光が差し込む。
人を馬鹿にしたようなアイマスクを額にずらし、眠そうな目を擦る彼。
「…なんでェ、今日俺は午前休のはずだろ母ちゃん」
『誰が母ちゃんよ。溜まりに溜まった書類整理手伝うから明日はいつものように起きてって言ったじゃん』
「やるかどうかはテメェで決めらァ」
『屁理屈言ってないでさっさと起きて。今日までに提出してほしい書類が何枚もあるから!』
布団から出ている腕をぐっと引っ張ると、ゆっくりとした動きで上半身を起こし、やっと彼と目線が交わる。
端正な顔つきで大人びて見えるけれど、ぴょんと跳ねた寝癖のついた頭でふわぁと大きなあくびをするその姿は年相応な感じがして、思わず頬が緩む。
『おはよう総悟くん。今日も立派な寝癖がついてるね』
「おはようごぜェやすれなさん。れなさんも相変わらず口元の小皺が化粧で隠しきれてやせんね」
『はっ倒すぞクソガキ』
不逞を働く攘夷浪士を取り締まり、江戸の治安を守る特殊警察。
世間の人には「チンピラ警察24時」や「税金泥棒」なんて言われているけど、これでも立派に江戸を守っている。
私もそんなチンピラ警察の1人だ。
『土方さん、おはようございます』
「伊戸尾か。入れ」
襖を開けると、スカーフを首に巻く土方さんがいる。
制服がまだ壁にかけられているところを見ると、どうやらまだ着替えの途中だったらしい。
『すみません、お着替え中でしたか?』
「いや構わねえ。それで用はなんだ?」
『昨日の書類まとめ終わったので確認をお願いに。それと、3番隊4番隊が門前で整列完了しました。市中見廻り前の挨拶よろしくお願いします』
「わかった。書類は机の上にでも置いといてくれ。挨拶後に今日の仕事を伝えるから部屋で待っててくれ」
『分かりました』
「っとその前に、総悟のやつ起こしといてくれ」
『…分かりました』
伊戸尾れな、真選組副長補佐をやっています。
決して1番隊隊長を起こす係じゃない。
・
『総悟くん起きてる?もう朝だよ』
土方さんの時のように襖の前で声を掛ける。が、安定に中から声は聞こえて来ない。
思いっきり襖を開けると、薄暗い部屋に一気に光が差し込む。
人を馬鹿にしたようなアイマスクを額にずらし、眠そうな目を擦る彼。
「…なんでェ、今日俺は午前休のはずだろ母ちゃん」
『誰が母ちゃんよ。溜まりに溜まった書類整理手伝うから明日はいつものように起きてって言ったじゃん』
「やるかどうかはテメェで決めらァ」
『屁理屈言ってないでさっさと起きて。今日までに提出してほしい書類が何枚もあるから!』
布団から出ている腕をぐっと引っ張ると、ゆっくりとした動きで上半身を起こし、やっと彼と目線が交わる。
端正な顔つきで大人びて見えるけれど、ぴょんと跳ねた寝癖のついた頭でふわぁと大きなあくびをするその姿は年相応な感じがして、思わず頬が緩む。
『おはよう総悟くん。今日も立派な寝癖がついてるね』
「おはようごぜェやすれなさん。れなさんも相変わらず口元の小皺が化粧で隠しきれてやせんね」
『はっ倒すぞクソガキ』
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