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その日、新選組は久しぶりに賑やかな雰囲気であった。それに反して怜央の顔はどこか不貞腐れており、原田と永倉は両側から頬を突いて揶揄っている。
「怜央ちゃんよお〜なかなかさっぱりしていいんじゃねえか?」
「うんうん、土方さんもここまで寄せられちゃあ可愛がってくれるだろうよ」
小柄な怜央に大男が二人寄ってたかっている様子はもはや事案である。なんてことはない、髪を切ったのだ。肩甲骨の下ほどから顎の辺りまで、ただそれだけのことだ。
「おう怜央!もう終わってたのか、てかあれ、土方さんと同じにしたんだな!」
ちょうど同じく散髪が終わった藤堂が悪気なく入ってきた。彼も以前とは打って変わって相当短くなっているが、今はそんなこと知ったこっちゃない。
後ろから入ってきた斎藤は長い髪の束こそなくなったものの、以前の雰囲気は変わらずだ。
「花岡は副長とお揃いにしたのか。うむ、似合っている」
四人から揃いも揃ってそう言われれば怜央の顔はみるみるうちに赤くなりもう!と散髪が行われている部屋へ逆戻りした。
なんなんだと言いたげな藤堂と斎藤に筋肉二人は訳を話す。
まず初めに散髪を行ったのは怜央だったらしい。その後に来た土方がテキトーに前の奴と一緒で、と頼んだそうだ。用事があって屯所を離れていた怜央より先に皆が土方の散髪後の姿を見たことから揃い踏みにお揃いだと言われて不貞腐れていたのだという。
「別にどうでもいいだろそんなの」
「だからお前は平助なんだよ。女の子には俺らが踏み込んでも理解できない矜持ってもんがあんだよ」
「平助なのは関係ねーだろ!左之さんはともかくしんぱっつぁんもどうせ訳わかってねえくせによ!」
怜央の帰宅後第一声が「土方さんと一緒にしたのか!」だった永倉は図星だったようでぐうの音も出なかった。原田の話をまともに食らった斎藤はひとり「そうなのか…」と反省をしている。
四人でやいのやいのと言っている間にスパンっと気持ち良い音を立てて襖が開いた。そこには先ほどよりもさらにさっぱりとした怜央が立っており、長かった耳より前の髪が耳の中ほどで切り揃えられていた。また後ろの髪も襟足を残して後頭部に沿って丸く揃えられている。
なかなか一変した怜央の姿に皆は思わず息を呑んだ。
「怜央ちゃん、そっちの方が相当似合ってるな…」
永倉の簡単な声に静かに同意する。
「おい、みんなもう髪切ったか?」
そこに何も知らない土方が怜央の後ろから姿を見て現した。怜央を見るなり相当短くしたな、と頭と肩を肘置きにして新しい服を受け取るようにと指示をする。
先に集まっていた四人の顔がみるみる青くなっていく。返事をしない彼らに土方は聞いてんのか?と再度問うが効果はない。
「おいなんなんだっ…て!!」
後ろ手に怜央の肘がまっすぐ、ものすごい速さで土方の鳩尾へ吸い込まれていった。仮にも鬼の副長相手に怖気付かずに立派なものである。
「土方さんのせいです!」
そう怒って足音を立ててズカズカと部屋を出ていってしまった。鳩尾を抑えて蹲った土方に皆が口々に土方が悪い、と言い放ち、新しい衣装を受け取るために部屋を後にした。
「怜央ちゃんよお〜なかなかさっぱりしていいんじゃねえか?」
「うんうん、土方さんもここまで寄せられちゃあ可愛がってくれるだろうよ」
小柄な怜央に大男が二人寄ってたかっている様子はもはや事案である。なんてことはない、髪を切ったのだ。肩甲骨の下ほどから顎の辺りまで、ただそれだけのことだ。
「おう怜央!もう終わってたのか、てかあれ、土方さんと同じにしたんだな!」
ちょうど同じく散髪が終わった藤堂が悪気なく入ってきた。彼も以前とは打って変わって相当短くなっているが、今はそんなこと知ったこっちゃない。
後ろから入ってきた斎藤は長い髪の束こそなくなったものの、以前の雰囲気は変わらずだ。
「花岡は副長とお揃いにしたのか。うむ、似合っている」
四人から揃いも揃ってそう言われれば怜央の顔はみるみるうちに赤くなりもう!と散髪が行われている部屋へ逆戻りした。
なんなんだと言いたげな藤堂と斎藤に筋肉二人は訳を話す。
まず初めに散髪を行ったのは怜央だったらしい。その後に来た土方がテキトーに前の奴と一緒で、と頼んだそうだ。用事があって屯所を離れていた怜央より先に皆が土方の散髪後の姿を見たことから揃い踏みにお揃いだと言われて不貞腐れていたのだという。
「別にどうでもいいだろそんなの」
「だからお前は平助なんだよ。女の子には俺らが踏み込んでも理解できない矜持ってもんがあんだよ」
「平助なのは関係ねーだろ!左之さんはともかくしんぱっつぁんもどうせ訳わかってねえくせによ!」
怜央の帰宅後第一声が「土方さんと一緒にしたのか!」だった永倉は図星だったようでぐうの音も出なかった。原田の話をまともに食らった斎藤はひとり「そうなのか…」と反省をしている。
四人でやいのやいのと言っている間にスパンっと気持ち良い音を立てて襖が開いた。そこには先ほどよりもさらにさっぱりとした怜央が立っており、長かった耳より前の髪が耳の中ほどで切り揃えられていた。また後ろの髪も襟足を残して後頭部に沿って丸く揃えられている。
なかなか一変した怜央の姿に皆は思わず息を呑んだ。
「怜央ちゃん、そっちの方が相当似合ってるな…」
永倉の簡単な声に静かに同意する。
「おい、みんなもう髪切ったか?」
そこに何も知らない土方が怜央の後ろから姿を見て現した。怜央を見るなり相当短くしたな、と頭と肩を肘置きにして新しい服を受け取るようにと指示をする。
先に集まっていた四人の顔がみるみる青くなっていく。返事をしない彼らに土方は聞いてんのか?と再度問うが効果はない。
「おいなんなんだっ…て!!」
後ろ手に怜央の肘がまっすぐ、ものすごい速さで土方の鳩尾へ吸い込まれていった。仮にも鬼の副長相手に怖気付かずに立派なものである。
「土方さんのせいです!」
そう怒って足音を立ててズカズカと部屋を出ていってしまった。鳩尾を抑えて蹲った土方に皆が口々に土方が悪い、と言い放ち、新しい衣装を受け取るために部屋を後にした。
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