I wanna
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宴も終盤、怜央は花魁の着物を脱ぎお酒によって火照った体を冷ますため、縁側に座っていた。いつもはしっかり締めている着流しも着崩れて晒しが覗いており、汗ばんだ体がどこが艶っぽい。
「見かけねえと思ったらここにいたのかよ…隣いいか?」
話しかけてきたのは最近やけに気を遣ってくる藤堂だ。恐らく今回無理に宴会に誘ったのも怜央を気遣ってのことだ。怜央のいくらか晴れたような表情を見て笑みを浮かべる。
「何があったとか聞かない方がいいって言うから言わないけどさ、俺落ち込んでる怜央の顔とかみたくないから。仲間には、ずっと笑ってて欲しいし…」
語気が小さくなる藤堂を後ろに重心をかけて見る怜央からすれば元気づけにきた藤堂の顔もどこか晴れないのが見て取れる。静かにどうしたの、と聞けば自信なさげに口を開いた。
「俺新選組の皆のこと大好きなんだよ、もちろん千鶴や怜央のことも大事に思ってる。ずっとここにいたいって、本気で思ってるんだ…。それでも、俺には譲れない武士道っつう物があって…」
そこで言葉に詰まった藤堂だったが怜央は何が言いたいのか、直ぐに理解した。
「私も新選組のことは嫌いじゃない。でも新選組が千鶴を殺さなきゃならないってなったら、その時は迷わずに斬る。情がそこにあったとしても、私は私の決めた道を最後まで追い続けるだけ」
他人に流され自分を曲げることは死ぬより辛いと笑った。
「…俺、伊東さんについて行こうと思うんだ」
伊東を筆頭に伊東派の人物が陰で仲間を集め隊を割ろうとしているのは怜央も知っていた。
「あの人いけ好かない所もあるけどさ、あの人の未来像とか展望とか聞いていいなって思って…ついて行きたいって」
すぐにでも泣き出してしまいそうな藤堂の言葉に怜央は数度縦に首をふる。
「そう決めたならその道を行けばいい。今までとは違う道を歩くのに辛くないわけないでしょ。それに…誰も裏切ったなんて思わない」
いつその時が来るかは分からない。しかし、必ず来るであろうその時まで、新選組でいることに誇りを持とうと誓った。
「見かけねえと思ったらここにいたのかよ…隣いいか?」
話しかけてきたのは最近やけに気を遣ってくる藤堂だ。恐らく今回無理に宴会に誘ったのも怜央を気遣ってのことだ。怜央のいくらか晴れたような表情を見て笑みを浮かべる。
「何があったとか聞かない方がいいって言うから言わないけどさ、俺落ち込んでる怜央の顔とかみたくないから。仲間には、ずっと笑ってて欲しいし…」
語気が小さくなる藤堂を後ろに重心をかけて見る怜央からすれば元気づけにきた藤堂の顔もどこか晴れないのが見て取れる。静かにどうしたの、と聞けば自信なさげに口を開いた。
「俺新選組の皆のこと大好きなんだよ、もちろん千鶴や怜央のことも大事に思ってる。ずっとここにいたいって、本気で思ってるんだ…。それでも、俺には譲れない武士道っつう物があって…」
そこで言葉に詰まった藤堂だったが怜央は何が言いたいのか、直ぐに理解した。
「私も新選組のことは嫌いじゃない。でも新選組が千鶴を殺さなきゃならないってなったら、その時は迷わずに斬る。情がそこにあったとしても、私は私の決めた道を最後まで追い続けるだけ」
他人に流され自分を曲げることは死ぬより辛いと笑った。
「…俺、伊東さんについて行こうと思うんだ」
伊東を筆頭に伊東派の人物が陰で仲間を集め隊を割ろうとしているのは怜央も知っていた。
「あの人いけ好かない所もあるけどさ、あの人の未来像とか展望とか聞いていいなって思って…ついて行きたいって」
すぐにでも泣き出してしまいそうな藤堂の言葉に怜央は数度縦に首をふる。
「そう決めたならその道を行けばいい。今までとは違う道を歩くのに辛くないわけないでしょ。それに…誰も裏切ったなんて思わない」
いつその時が来るかは分からない。しかし、必ず来るであろうその時まで、新選組でいることに誇りを持とうと誓った。