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新選組の屯所移転が本格的に動き始めて約半年、ついにその所在地を八木邸、前川邸から西本願寺へと移した。
「そういえば怜央ちゃんと土方さん、なんでずっと同じ部屋なの?」
「…確かに」
特にからかうわけでもなく、純粋な目で沖田は怜央に問う。特に不便して自らの部屋が欲しいと思ったことは一度もなかったし仕事中の土方の補助が四六時中いつでも出来るのはむしろ都合が良かった。
「君も土方さんも特に不満じゃないならいいと思うんだけど」
そう言って自室に帰る沖田の背中を押し見つめる。怜央に一抹の不安が押し寄せる。私が気にしていないだけで、土方さんは我慢しているのではないだろうかと。いてもたってもいられなくなった怜央は自らの寝床へと足を急かす。
盛大に音を立てて襖を開けばいつもと同じように眉間に皺を寄せて筆を走らせている土方がいた。
「襖が壊れんだろ、ちったぁ丁寧に開けやがれ」
一瞥もせずにそう話す土方に申し訳ない、と静かに襖を閉めるとその隣にちょこんと正座をする。それに気がついた土方はあの怜央が改まって何事かと筆を置き怜央に向き合った。
「…引っ越したのに私と同じ部屋で嫌じゃないの?」
もちろん、私が嫌だとかそういう訳ではなくて、と追うようにして付け足す怜央。あまりにも深刻な表情で話すものだから何事かと思って聞けば、同室は嫌なのではないか、という自らを気遣う発言。拍子抜けした土方は思わず笑みがこぼれた。
「何かと思えばそんなことかよ。不満も何も、俺の仕事は怜央を監視することだ。それに、たまに不便はあっても怜央がいた方が仕事が捗る」
「…一緒にいても嫌じゃないってことでいいんですよね?」
結論をはっきりしようと問うてくる怜央にそういうことだ、と笑って答える土方にはぁ、と安堵の息をついた。
「そういえば怜央ちゃんと土方さん、なんでずっと同じ部屋なの?」
「…確かに」
特にからかうわけでもなく、純粋な目で沖田は怜央に問う。特に不便して自らの部屋が欲しいと思ったことは一度もなかったし仕事中の土方の補助が四六時中いつでも出来るのはむしろ都合が良かった。
「君も土方さんも特に不満じゃないならいいと思うんだけど」
そう言って自室に帰る沖田の背中を押し見つめる。怜央に一抹の不安が押し寄せる。私が気にしていないだけで、土方さんは我慢しているのではないだろうかと。いてもたってもいられなくなった怜央は自らの寝床へと足を急かす。
盛大に音を立てて襖を開けばいつもと同じように眉間に皺を寄せて筆を走らせている土方がいた。
「襖が壊れんだろ、ちったぁ丁寧に開けやがれ」
一瞥もせずにそう話す土方に申し訳ない、と静かに襖を閉めるとその隣にちょこんと正座をする。それに気がついた土方はあの怜央が改まって何事かと筆を置き怜央に向き合った。
「…引っ越したのに私と同じ部屋で嫌じゃないの?」
もちろん、私が嫌だとかそういう訳ではなくて、と追うようにして付け足す怜央。あまりにも深刻な表情で話すものだから何事かと思って聞けば、同室は嫌なのではないか、という自らを気遣う発言。拍子抜けした土方は思わず笑みがこぼれた。
「何かと思えばそんなことかよ。不満も何も、俺の仕事は怜央を監視することだ。それに、たまに不便はあっても怜央がいた方が仕事が捗る」
「…一緒にいても嫌じゃないってことでいいんですよね?」
結論をはっきりしようと問うてくる怜央にそういうことだ、と笑って答える土方にはぁ、と安堵の息をついた。