ストーリー
🌼「ミモザちゃん…ごめんなさい!私、桐生院家の伝統や教えを守ることばかり考えてしまっていて、あなたの思いを受け入れようとしてなかった…!!」
あやめはギュッと胸の前で手を握りしめ、溢れんばかりの申し訳なさと愛おしさを込めて謝罪の言葉を口にする。
🌷「ううん、私こそ『つまんない』なんて言ってごめんなさい!」
ミモザもポロポロ涙を流しながらあやめの胸に飛び込む。
🌷「……あやめちゃん…また一緒に作品作ってくれる…?」
あやめの肩に顔を埋めたまま、不安そうに上目遣いで尋ねるミモザ。
🌼「もちろんですわ!2人で最高の作品を作りましょう!」
あやめが満面の笑みで力強く頷くとようやくミモザの顔にもいつもの笑顔が戻る。
「よかったなぁ〜、仲直りできて。」
🌷「オルカちゃん、スピカちゃん、ありがとう!」
🌠「どういたしまして、お花の展覧会の作品作り、頑張ってね。」
🌼「クラムゥ、オルカさん、スピカさん、3人がいなければ私たち、すれ違ったまま花展の日を迎えていたかもしれません。本当にありがとうございました。」
🎤「ムゥ…これで一件落着ムゥね。」
手を繋いで笑顔で話しながら桐生院のお屋敷へと戻るあやめとミモザの後ろ姿をオルカとスピカ、そしてクラムゥの3人は温かく見守るのだった…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから1週間ほどが経ったころ…
ついに待ちに待った花展当日がやってきた。
華やかな生花の作品が並ぶホールの一角に名だたる華道家足を止め、息をするのも忘れて見入る作品があった。
そこに飾られていたのは桐生院流の格式高い美しさと弾けるような自由な感性が奇跡の調和を遂げたのあやめとミモザの作品『彩り咲く未来』だった。
小谷「ほぅ…桐生院のお嬢さんと分家のお嬢さんの合作か。伝統的な型を守りつつ、自由を躍動感も感じるな。伝統を守りながらこれほどまでに華やかさを出すことができるとは…。」
有名な華道家の1人、小谷 千鱗(こたに せんり)がメガネの奥で目を細め、感心したように深く頷く。
市松「えぇ、本当に…。一見すると型破りに見えますが、よくよく見て見れば基本的な型を応用した物だとわかりますわ。きちんと基礎ができているからこそ、この自由な表現ができるのでしょうね。将来が今から楽しみですわ。」
同じく華道家の市松 小町(いちまつ こまち)の言葉に、隣に立つ麻葉 紫(あさば ゆかり)も感極まった様子でハンカチで溢れる涙をそっと拭い、その隣の猪目 芭恋(いのめ ばれん)も作品をじっくり眺める。
麻葉「お二人とも立派になられましたわね…!!私、感動で涙が止まりませんわ…!!」
猪目「型を守りたいと言う意志と型を飛び越えて想いを届けたいという心…2人の対話がそのままこの作品の命となっているわけだ。実に見事なものだな。」
華道家たちがそれぞれの視点で作品の出来栄えに惜しみない賛辞を送っていると入り口の方からあやめの父、しょうぶの声がする。
しょうぶ「桐生院家当主、桐生院 ききょう様がお見えになられましたーー」
しょうぶの案内のもと、ゆっくりと歩みを進めてきたのは桐生院家の当主である、あやめの祖母だった。
猪目「これはこれは、桐生院の当主殿。本日はお声がけいただき、ありがとうございます。」
第一線で活躍する華道家たちが一斉にききょうへ深く一礼する。
市松「ききょう様、お孫様がたの合作拝見いたしました。とても素晴らしい作品でしたわ。」
ききょう「皆様、お褒めいただきありがとうございます。ふむ…。」
ききょうは笑顔で会釈すると、作品へと目を向ける。
しばらくすると少し離れた場所でドキドキしながら様子を見守っていたあやめとミモザに近づくと、ききょうは着物の袂(たもと:袖のひらひらしたところ)を反対の手で押さえながら2人の頭を順番に優しく撫でる。
ききょう「あやめさん、ミモザさん、我が桐生院の伝統と、九喜家の情熱がこうして多くの方の心を動かしたようですよ。……真に誇らしい作品です。まる私の母と、かえで叔母様の合作を初めてみた時のように、心が温まりました。」
その言葉にあやめとミモザの表情が一気に緩む。
🌷「やったね!あやめちゃん!」
🌼「えぇ、やりましたわ!」
2人は溢れんばかりの感動を胸に、笑顔で会場に来たお客さんたちに作品の説明をするのだった……。
6話 おしまい。
あやめはギュッと胸の前で手を握りしめ、溢れんばかりの申し訳なさと愛おしさを込めて謝罪の言葉を口にする。
🌷「ううん、私こそ『つまんない』なんて言ってごめんなさい!」
ミモザもポロポロ涙を流しながらあやめの胸に飛び込む。
🌷「……あやめちゃん…また一緒に作品作ってくれる…?」
あやめの肩に顔を埋めたまま、不安そうに上目遣いで尋ねるミモザ。
🌼「もちろんですわ!2人で最高の作品を作りましょう!」
あやめが満面の笑みで力強く頷くとようやくミモザの顔にもいつもの笑顔が戻る。
「よかったなぁ〜、仲直りできて。」
🌷「オルカちゃん、スピカちゃん、ありがとう!」
🌠「どういたしまして、お花の展覧会の作品作り、頑張ってね。」
🌼「クラムゥ、オルカさん、スピカさん、3人がいなければ私たち、すれ違ったまま花展の日を迎えていたかもしれません。本当にありがとうございました。」
🎤「ムゥ…これで一件落着ムゥね。」
手を繋いで笑顔で話しながら桐生院のお屋敷へと戻るあやめとミモザの後ろ姿をオルカとスピカ、そしてクラムゥの3人は温かく見守るのだった…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから1週間ほどが経ったころ…
ついに待ちに待った花展当日がやってきた。
華やかな生花の作品が並ぶホールの一角に名だたる華道家足を止め、息をするのも忘れて見入る作品があった。
そこに飾られていたのは桐生院流の格式高い美しさと弾けるような自由な感性が奇跡の調和を遂げたのあやめとミモザの作品『彩り咲く未来』だった。
小谷「ほぅ…桐生院のお嬢さんと分家のお嬢さんの合作か。伝統的な型を守りつつ、自由を躍動感も感じるな。伝統を守りながらこれほどまでに華やかさを出すことができるとは…。」
有名な華道家の1人、小谷 千鱗(こたに せんり)がメガネの奥で目を細め、感心したように深く頷く。
市松「えぇ、本当に…。一見すると型破りに見えますが、よくよく見て見れば基本的な型を応用した物だとわかりますわ。きちんと基礎ができているからこそ、この自由な表現ができるのでしょうね。将来が今から楽しみですわ。」
同じく華道家の市松 小町(いちまつ こまち)の言葉に、隣に立つ麻葉 紫(あさば ゆかり)も感極まった様子でハンカチで溢れる涙をそっと拭い、その隣の猪目 芭恋(いのめ ばれん)も作品をじっくり眺める。
麻葉「お二人とも立派になられましたわね…!!私、感動で涙が止まりませんわ…!!」
猪目「型を守りたいと言う意志と型を飛び越えて想いを届けたいという心…2人の対話がそのままこの作品の命となっているわけだ。実に見事なものだな。」
華道家たちがそれぞれの視点で作品の出来栄えに惜しみない賛辞を送っていると入り口の方からあやめの父、しょうぶの声がする。
しょうぶ「桐生院家当主、桐生院 ききょう様がお見えになられましたーー」
しょうぶの案内のもと、ゆっくりと歩みを進めてきたのは桐生院家の当主である、あやめの祖母だった。
猪目「これはこれは、桐生院の当主殿。本日はお声がけいただき、ありがとうございます。」
第一線で活躍する華道家たちが一斉にききょうへ深く一礼する。
市松「ききょう様、お孫様がたの合作拝見いたしました。とても素晴らしい作品でしたわ。」
ききょう「皆様、お褒めいただきありがとうございます。ふむ…。」
ききょうは笑顔で会釈すると、作品へと目を向ける。
しばらくすると少し離れた場所でドキドキしながら様子を見守っていたあやめとミモザに近づくと、ききょうは着物の袂(たもと:袖のひらひらしたところ)を反対の手で押さえながら2人の頭を順番に優しく撫でる。
ききょう「あやめさん、ミモザさん、我が桐生院の伝統と、九喜家の情熱がこうして多くの方の心を動かしたようですよ。……真に誇らしい作品です。まる私の母と、かえで叔母様の合作を初めてみた時のように、心が温まりました。」
その言葉にあやめとミモザの表情が一気に緩む。
🌷「やったね!あやめちゃん!」
🌼「えぇ、やりましたわ!」
2人は溢れんばかりの感動を胸に、笑顔で会場に来たお客さんたちに作品の説明をするのだった……。
6話 おしまい。
