ストーリー

その頃、桐生院家のお屋敷の自室でもあやめが深いため息をついていた。

🌼「…はぁ………。私としたことが…ついついカッとなってしまってキツイ言い方をしてしまいましたわ…。」
あやめは広げられたままの図鑑を手に取って、目的もなくペラペラとページをめくり、また大きなため息をつく。
ミモザはただ『初めて来る人にも楽しんでもらえるような作品を作りたい』という純粋な思いから華やかで豪華な作品を作る提案してくれただけなのに、伝統の型を崩してはいけないと言う自分の思いからミモザの提案を否定し、「つまらない」と言われたことにカッとなって怒鳴ってしまった自分の未熟さが情けなくて仕方なかった。

🌼「…ミモザちゃん…一体どこへ行ってしまったのでしょうか…?
怒鳴ってしまったこと、ちゃんと謝らなければいけませんのに…。
きちんと謝って、今度こそミモザちゃんの考えも尊重した、美しく華やかな作品を作りたいと思うのに…。」
居ても立っても居られず、あやめが立ち上がって部屋を出ようとしたその時だった。
ポケットの中のミラーパクトがチカチカと光り、アイプリスマホからクラムゥの声が聞こえてくる。

🎤「あやめ、ライブのリクエストが来たムゥ!今すぐライブするムゥ!!」

まさかこんなタイミングでライブのリクエストが来るとは思っておらず、あやめは思わず目を丸くして足を止める。
胸の内はミモザへの申し訳なさと焦りでいっぱいだというのにあまりにも唐突すぎる報せだった。

🌼「い…今ですか!?……ごめんなさいクラムゥ。私、ミモザちゃんを探しに行かないと…。」
🎤「ミモザのことなら心配ないムゥ!早くバースインするムゥ!」
🌼「え!?でも…」
🎤「いいから、いいか!早く来るんだムゥ〜!!」

あやめが言いかけるより早く、クラムゥの勢いに押されるようにしてミラーパクトから眩い光が溢れ出し、あやめの体がふわりと宙に浮かび、光の中へ吸い込まれる。

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バースインすると人間姿のクラムゥがアイプリキャッスルの中でウロウロと歩き回り、あやめが来るのを今か今かと待っていた。
🎤「ムゥ!待ってたムゥ!!」
あやめの姿を見つけるとクラムゥはトテテ…と駆け寄ってくる。
🌼「クラムゥ!!」
あやめもクラムゥの姿を見つけると駆け寄り、その両肩をガシッと掴む。
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