ストーリー

ミモザは慌てて今まで歩いていた道を引き返すが、俯いて歩いていたため、どこからどう歩いてきたのか分からず、桐生院のお屋敷もすっかり見えない位置まで来てしまったようだ。
🌷「…どうしよう…迷子になっちゃった……。」

あやめへの怒りでいっぱいだった胸の中はあっという間に心細さと不安で押しつぶされそうになってしまう。
汗で前髪が額に貼り付き、目の前が涙でじわりと滲んでいく。
🌷「…誰か…助けて…!」
ミモザは恐怖で足がすくみ、誰もいない路地にしゃがみ込んでしまったその時だった。

🌠「あれ?ミモザちゃん?」
頭上から聞き覚えのある声が降ってくる。
ミモザが涙で濡れた顔を上げると、そこには見知った2人組が立っていた。
🫍「ほんまや、ミモザちゃんやないの。こないなところでどないしはったん?」
オルカはしゃがんでミモザと目線を合わせ、顔を覗き込む。

🌷「うわぁぁぁ〜〜ん…!!オルカちゃん〜!!スピカちゃん〜!!」
緊張の糸が切れたミモザはオルカの胸に飛び込んでワーッと泣き出す。
🫍「ちょっ…どないしはったん!?何があったん!!?と…とりあえず……もう大丈夫やさかい、落ち着き…な…?」
オルカは慌てつつも優しくミモザを抱きしめて背中をさする。
🌠「ほら、涙拭こうね?」
スピカも鞄からハンカチを取り出し、ミモザの頬に伝う涙をそっと拭う。

🌠「うん…とりあえず、涙が引っ込んだのなら、座れるところに行こっか。」
🫍「そやな、あそこなら落ち着いて話ができそうやしな。ジュースでも飲みながらゆっくりして行こか。」
ミモザが泣き止んだタイミングを見計らい、オルカとスピカはミモザの手を引いて、広場へ向かうと、アイプリショップに併設されたカフェに案内する。
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🫍「……ほな、まずはやけど…何があったんか…聞いてもええやろか…?」
運ばれてきたジュースを飲みながらオルカはミモザに事情を尋ねる。

🌷「…あのね…あやめちゃんとお花を生ける約束をしてたんだけど、あやめちゃんが『伝統が〜』とか『型が〜』とか言って私の『みんなを楽しませたい』っていう気持ちを聞いてくれなくて…。」
ジュースの入ったグラスを両手で持ち、悔しそうな表情で俯くミモザ。
🌷「それで、『そんなのつまんない』って言ったらあやめちゃん、すごく怒っちゃって…。悲しくなってお屋敷を飛び出して夢中で走ってたら迷子になっちゃったの…。」
ミモザの説明にオルカとスピカは顔を見合わせ、なるほど、と深く頷く。
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