ストーリー
季節は進んで、待ちに待った夏休みがはじまったばかりのとある日の午前中…。夏の強い日差しがすだれ越しに柔らかい光となって差し込む、い草の香るあやめの自室。
机の上には広げられた夏休みの宿題があり、あやめはノートにスラスラとペンを走らせていた。
🌼「ふぅ…だいぶ進みましたわね。そろそろ休憩いたしましょうか。」
あやめがそっとペンを置いたその時、襖の奥から自分の名前を呼ぶ声がする。
??「失礼致します、あやめ様。今、よろしいでしょうか?」
🌼「その声は…すみれさん?えぇ、構いませんよ。ちょうど休憩を挟もうと思っていたところですから。」
すみれ「失礼致します。あやめ様、お師匠様…しょうぶ様がお呼びです。」
🌼「お父様が…?…何かあったのでしょうか?わかりましたわ、すぐ向かいます。」
あやめはノートと教材を閉じると急ぎ足でしょうぶの部屋へと向かう。
🌼「お父様、あやめです。入ってもよろしいでしょうか?」
しょうぶ「うむ、入りなさい。」
あやめが廊下の奥の部屋の前に立って声をかけると、中から重厚な男性の声が返ってくる。
🌼「失礼します。」
あやめは慣れた手つきで優雅に襖を開ける。
そこにはあやめの父、しょうぶともう1人、黄色いツインテールの幼い少女が座っていた。
ミモザ🌷「あやめちゃん!」
少女はあやめの顔を見ると満面の笑みを見せる。
🌼「ミモザちゃん?どうしてここに?」
しょうぶ「それは私から話そう。あやめ、そこに座りなさい。」
🌼「はい、お父様。」
あやめは小さく頷くと静かに襖を閉めてミモザの隣に腰を下ろす。
しょうぶ「実はだな…近々母上…ゴホン…桐生院家当主様主催の花展があるのだが、2人には合作で花を生けなさいと当主様からのお達しがあった。」
🌷「え!?私とあやめちゃんでお花を生けるの!?面白そう!!」
ミモザは目をキラキラと輝かせ、興味深々といった様子で身を乗り出す。先程までの大人しい雰囲気はどこへやら、あやめと一緒に何かを作り上げるという未知の挑戦に胸を躍らせ、膝の上で小さな手をギュッと握りしめている。
🌼「おばあさまから直々…ですか…?」
一方のあやめは、背筋をスッと正したまま緊張の面持ちを浮かべていた。「桐生院家当主様」からの直々の指名。そして合作の相手が自分より年下であること、その重みと責任感に思わずごくりと唾を飲み込む。
しょうぶ「…2人ともまだ子供とはいえ、当主様の前で半端な作品を出すことは許されん。2人とも、気を引き締めて励むのだぞ。」
厳格な眼差しで2人を見つめるしょうぶ。言葉こそ厳しいものの、その声の奥には2人を温かく見守る親心が滲んでいた。
🌷「は〜い!頑張ろうね、あやめちゃん!!」
ミモザは元気いっぱいに返事をすると、隣に座るあやめに向かって無邪気な笑みを見せる。
🌼「えぇ、頑張りましょう!
お父様、私(わたくし)桐生院の娘として、ミモザちゃんと共に、この家の名に恥じぬ作品を作ってみせますわ。」
あやめはミモザと視線を交わして、力強く頷く。
しょうぶ「おぉ、頼もしいな。頼んだぞ。」
🌼&🌷『はいっ!』
こうして2人は花展(お花の展覧会のこと)に向けて作品作りをすることとなった…
机の上には広げられた夏休みの宿題があり、あやめはノートにスラスラとペンを走らせていた。
🌼「ふぅ…だいぶ進みましたわね。そろそろ休憩いたしましょうか。」
あやめがそっとペンを置いたその時、襖の奥から自分の名前を呼ぶ声がする。
??「失礼致します、あやめ様。今、よろしいでしょうか?」
🌼「その声は…すみれさん?えぇ、構いませんよ。ちょうど休憩を挟もうと思っていたところですから。」
すみれ「失礼致します。あやめ様、お師匠様…しょうぶ様がお呼びです。」
🌼「お父様が…?…何かあったのでしょうか?わかりましたわ、すぐ向かいます。」
あやめはノートと教材を閉じると急ぎ足でしょうぶの部屋へと向かう。
🌼「お父様、あやめです。入ってもよろしいでしょうか?」
しょうぶ「うむ、入りなさい。」
あやめが廊下の奥の部屋の前に立って声をかけると、中から重厚な男性の声が返ってくる。
🌼「失礼します。」
あやめは慣れた手つきで優雅に襖を開ける。
そこにはあやめの父、しょうぶともう1人、黄色いツインテールの幼い少女が座っていた。
ミモザ🌷「あやめちゃん!」
少女はあやめの顔を見ると満面の笑みを見せる。
🌼「ミモザちゃん?どうしてここに?」
しょうぶ「それは私から話そう。あやめ、そこに座りなさい。」
🌼「はい、お父様。」
あやめは小さく頷くと静かに襖を閉めてミモザの隣に腰を下ろす。
しょうぶ「実はだな…近々母上…ゴホン…桐生院家当主様主催の花展があるのだが、2人には合作で花を生けなさいと当主様からのお達しがあった。」
🌷「え!?私とあやめちゃんでお花を生けるの!?面白そう!!」
ミモザは目をキラキラと輝かせ、興味深々といった様子で身を乗り出す。先程までの大人しい雰囲気はどこへやら、あやめと一緒に何かを作り上げるという未知の挑戦に胸を躍らせ、膝の上で小さな手をギュッと握りしめている。
🌼「おばあさまから直々…ですか…?」
一方のあやめは、背筋をスッと正したまま緊張の面持ちを浮かべていた。「桐生院家当主様」からの直々の指名。そして合作の相手が自分より年下であること、その重みと責任感に思わずごくりと唾を飲み込む。
しょうぶ「…2人ともまだ子供とはいえ、当主様の前で半端な作品を出すことは許されん。2人とも、気を引き締めて励むのだぞ。」
厳格な眼差しで2人を見つめるしょうぶ。言葉こそ厳しいものの、その声の奥には2人を温かく見守る親心が滲んでいた。
🌷「は〜い!頑張ろうね、あやめちゃん!!」
ミモザは元気いっぱいに返事をすると、隣に座るあやめに向かって無邪気な笑みを見せる。
🌼「えぇ、頑張りましょう!
お父様、私(わたくし)桐生院の娘として、ミモザちゃんと共に、この家の名に恥じぬ作品を作ってみせますわ。」
あやめはミモザと視線を交わして、力強く頷く。
しょうぶ「おぉ、頼もしいな。頼んだぞ。」
🌼&🌷『はいっ!』
こうして2人は花展(お花の展覧会のこと)に向けて作品作りをすることとなった…
