ストーリー

まだアイプリフェスの余韻が残る、ある晴れた日の昼下がり…
アイプリショップの前にある巨大モニターを食い入るように見つめる1つの影があった。

あやめ🌼「あぁ…何度見てもアイプリは素晴らしいですわ…。歌やダンスもさることながら、あの計算しつくされた衣装…そして何よりもあの誰もが憧れるバズリウムチェンジ…!なんて美しいの…!」

透き通るような白い肌と金色の髪、青い瞳をもつ少女、桐生院 あやめは、もう何時間もモニターに映し出される過去のライブ映像を見続けていた。
あやめ🌼「私(わたくし)もいつかあんな風に光を受けて輝ける日が来たら…。」
あやめはライブを見ながら自分がもしアイプリになったら…と妄想を始め、すぐにハッと我に返り、首を横にブンブン振る。
「…いえ、私なんかが舞台に立ったところで恥をかくだけですわね。」
あやめは悲しそうに小さくため息をつき、トボトボと広場を後にする。
そんな少女の様子をたまたま広場を通りがかったシルバとクルスがじっと見ているとは知らずに……


🗡️「なぁ…あれって…。」
✝️「どうやらアイプリ志望の子、みたいだね…?気になるの?」
2人はトボトボと去っていくあやめの後ろ姿を見つめている。
🗡️「別に…なんか見てるだけでイライラするってだけだ…。」
✝️「ふぅ~ん?シルバくんが他人に興味を持つなんて、余程のことだね。よし、あの子の後を追ってみようか。」
🗡️「は?なんで俺たちがそんなことしなきゃいけねぇんだよ。俺たちの目的は一刻も早くヴァンパイアを見つけて——」
✝️「シー…そんなに大きな声を出したらあの子に気づかれちゃうよ?」
思わず大きな声を出してしまったシルバの口にクルスは人差し指をチョンと当てて静かにさせる。
✝️「任務も大事だけれど、女の子にあんな顔をさせたまま放っておくのも騎士道に反すると思わない?」
🗡️「別に騎士道とか興味ねぇけどな。だが、あの目は気に入らねぇ。なんでもかんでも諦めて自分の殻に閉じこもるようなあの顔…クソッ…イライラする…。」 
シルバは自分の首元…かつて人間だった時に吸血鬼に噛まれた場所に手を当てて顔をしかめる。
傷口は跡形もなく治っているはずなのに、シルバは傷痕が心臓の拍動に合わせてズキンズキンと痛むような気がした。
その様子を見てクルスはそっとシルバの手を両手で包み込む。
✝️「大丈夫。きっと、キミならあの子の夢を叶えてあげられるさ。
さぁ行こう!」
クルスはシルバの手を引いて、あやめの後を追いかける。
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