ssシリーズ 禪院家の期待外れ
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高専に入学すれば、同級生は私を含めてたったの3人。
マイノリティなのは分かっていたが、少し面食らった。
いつも快活で嫌味のない人柄の灰原。
あまりお喋りではなく少し関わり辛い七海。
二人は一般家庭出身ではあるものの、入学前から勉強していたのか呪力や呪霊などに関する知識はあるようだった。
勤勉な七海は私よりも理解していることがあれば、灰原は本能的に呪霊との相性や呪力の扱い方などを身につけているようだった。
私はと言えば、この影を伸ばしたり呪具を仕舞うことくらいしか出来ない、相伝の術式の完璧なる下位互換能力をどうやったら上手く扱えるかを試行錯誤していた。
このままでいくと私の実力は良くて準一級止まりだ。それでは駄目だ。特級なんてものははなからなれることなど期待していない。目指すは一級術師。一級ともなれば周囲から一目置かれる。
今までの環境はクソだった。私の話なんて誰も耳を貸さない、意見なんて通らない、この先の人生をあの家の都合で歩んでいく気なんてさらさらない。
私は私として生きていく。周囲に私を認めさせる。
その為に私は一級になる。
マイノリティなのは分かっていたが、少し面食らった。
いつも快活で嫌味のない人柄の灰原。
あまりお喋りではなく少し関わり辛い七海。
二人は一般家庭出身ではあるものの、入学前から勉強していたのか呪力や呪霊などに関する知識はあるようだった。
勤勉な七海は私よりも理解していることがあれば、灰原は本能的に呪霊との相性や呪力の扱い方などを身につけているようだった。
私はと言えば、この影を伸ばしたり呪具を仕舞うことくらいしか出来ない、相伝の術式の完璧なる下位互換能力をどうやったら上手く扱えるかを試行錯誤していた。
このままでいくと私の実力は良くて準一級止まりだ。それでは駄目だ。特級なんてものははなからなれることなど期待していない。目指すは一級術師。一級ともなれば周囲から一目置かれる。
今までの環境はクソだった。私の話なんて誰も耳を貸さない、意見なんて通らない、この先の人生をあの家の都合で歩んでいく気なんてさらさらない。
私は私として生きていく。周囲に私を認めさせる。
その為に私は一級になる。