死神
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私は、大雨の中全力疾走した疲れからか、気付けば半分夢の中に居た。
耳に入ってくるのは、時計の秒針、雨音、牌をカチャカチャと混ぜる音。不快では無く、むしろ心地良い。
「なんごーさん」
「どうした?」
「ごめんなさい、私、ちょっと眠くて。ソファで横になっても大丈夫でしょうか。」
ふわふわした声で言葉を紡ぐ。
そんな私を見て南郷さんは何故か安心したように少し笑って「ああ、少し寝てな」と言って立ち上がり、そっと、傍にある毛布を私にかけてくれた。
そうして、そのまま目を瞑る。でも、麻雀の行方が気になる気持ちは少しある。でも眠たい。葛藤する私の心とは裏腹に、意識は素直に落ちていった。
***
「犬吠埼、起きなよ。」
「ん...」
誰かに優しく身体を揺すられ、目を開けた。真上から赤木が私を覗き込むようにしている。こう見ると、赤木って端正な顔立ちをしているなあ、なんて考えながら身体を起こした。
「あれぇ、マージャンは...?」
「もう終わった。今日のところは、ね。」
まだ頭がふわふわしている。正直、麻雀のことなんて一切分からないが、赤木が勝負しているところは見てみたかった、ような気がする。目を擦りながら時計を確認、時刻は5時を過ぎたあたり。既に夜が明けていた。
「うたた寝するつもりがかなり寝てましたね...」
「まあ、あんたはすることも無いしかえって良かったんじゃない。」
赤木は無表情のまま言う。
やっぱり、なんだか死神のような男だなと思った。
耳に入ってくるのは、時計の秒針、雨音、牌をカチャカチャと混ぜる音。不快では無く、むしろ心地良い。
「なんごーさん」
「どうした?」
「ごめんなさい、私、ちょっと眠くて。ソファで横になっても大丈夫でしょうか。」
ふわふわした声で言葉を紡ぐ。
そんな私を見て南郷さんは何故か安心したように少し笑って「ああ、少し寝てな」と言って立ち上がり、そっと、傍にある毛布を私にかけてくれた。
そうして、そのまま目を瞑る。でも、麻雀の行方が気になる気持ちは少しある。でも眠たい。葛藤する私の心とは裏腹に、意識は素直に落ちていった。
***
「犬吠埼、起きなよ。」
「ん...」
誰かに優しく身体を揺すられ、目を開けた。真上から赤木が私を覗き込むようにしている。こう見ると、赤木って端正な顔立ちをしているなあ、なんて考えながら身体を起こした。
「あれぇ、マージャンは...?」
「もう終わった。今日のところは、ね。」
まだ頭がふわふわしている。正直、麻雀のことなんて一切分からないが、赤木が勝負しているところは見てみたかった、ような気がする。目を擦りながら時計を確認、時刻は5時を過ぎたあたり。既に夜が明けていた。
「うたた寝するつもりがかなり寝てましたね...」
「まあ、あんたはすることも無いしかえって良かったんじゃない。」
赤木は無表情のまま言う。
やっぱり、なんだか死神のような男だなと思った。