短編
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「た!う、うぷ、たすけわっぷ、ごぷごぷ、ぷは、た、助けてーー!!!」
今世紀最大の台風が来たと何度目かわからないニュースが各局放送されている中、雨で増水した川で溺れていた。
原因はいじめだ。気に入らないと言われ橋の上から川へ突き落とされた。
使えない個性のくせにヒーロー目指してんじゃーねーよとも言われてたかもしれない。
気に入らないってなんだよ。気に入らないならほっとけよ!!!ヒーロー目指してるってそもそも僕は君らに言った覚えはない!!ヒーロー目指すのは僕の勝手だろ!
なんて強気に言えるはずがなく、まんまと僕は暗く荒れた川へと突き落とされた。
最悪だ僕の人生最悪だ。
「おーい!!!もうちょっとだー!!!!もうすぐヒーローが来る!それまでくたばるなよー!!!!」
なんでいじめられなければならない。
反抗しないといつまでもいじめられる。
でもやり返されるのが怖い。
「大丈夫だよ!きっとヒーローが助けてくれる!気を確かに持ってー!!」
個性でぎったんぎったんにしてやりたい。
個性は使用資格を持ってなければ、よっぽどのことがない限り個性を使ってはならない。
よっぽどってなんだ?
死ぬ時?
つらい。
もう死ぬしかないのかな?
咄嗟に手を伸ばして流されないよう捕まって止まっていたけどそろそろ限界が来る。手が痛い。川に捨てられたゴミもこの川の速い流れに敵わないようで時々僕にゴミが当たってきて身体中が痛い。
…誰も、誰もこんな荒れた川の中たった1人子供が溺れてても助けに来ないだろう。
もう諦めよう。
掴まっていた手がもう限界だったので離してしまった。身体は川の流れに沿いすごい速さで流されて行く。
ごぽごぽと自分の口から酸素の抜けていく音が川の流れる濁音に紛れて聞こえる。
ただただ幼馴染と約束した出かける約束を果たせないのが心残りだった。
「大丈夫か少年!」
今世紀最大の台風が来たと何度目かわからないニュースが各局放送されている中、雨で増水した川で溺れていた。
原因はいじめだ。気に入らないと言われ橋の上から川へ突き落とされた。
使えない個性のくせにヒーロー目指してんじゃーねーよとも言われてたかもしれない。
気に入らないってなんだよ。気に入らないならほっとけよ!!!ヒーロー目指してるってそもそも僕は君らに言った覚えはない!!ヒーロー目指すのは僕の勝手だろ!
なんて強気に言えるはずがなく、まんまと僕は暗く荒れた川へと突き落とされた。
最悪だ僕の人生最悪だ。
「おーい!!!もうちょっとだー!!!!もうすぐヒーローが来る!それまでくたばるなよー!!!!」
なんでいじめられなければならない。
反抗しないといつまでもいじめられる。
でもやり返されるのが怖い。
「大丈夫だよ!きっとヒーローが助けてくれる!気を確かに持ってー!!」
個性でぎったんぎったんにしてやりたい。
個性は使用資格を持ってなければ、よっぽどのことがない限り個性を使ってはならない。
よっぽどってなんだ?
死ぬ時?
つらい。
もう死ぬしかないのかな?
咄嗟に手を伸ばして流されないよう捕まって止まっていたけどそろそろ限界が来る。手が痛い。川に捨てられたゴミもこの川の速い流れに敵わないようで時々僕にゴミが当たってきて身体中が痛い。
…誰も、誰もこんな荒れた川の中たった1人子供が溺れてても助けに来ないだろう。
もう諦めよう。
掴まっていた手がもう限界だったので離してしまった。身体は川の流れに沿いすごい速さで流されて行く。
ごぽごぽと自分の口から酸素の抜けていく音が川の流れる濁音に紛れて聞こえる。
ただただ幼馴染と約束した出かける約束を果たせないのが心残りだった。
「大丈夫か少年!」