短編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
mha夢 燈矢 従兄弟男主
昔語り合った一緒にプロヒーローになるという夢。
「俺らは同じプロヒーローになり、同じ事務所に所属するんだ!」
「それはいいな!」
「だろだろ!!」
無邪気にただただ綺麗な夢を見続けれる程気楽には生きれない。何も執念もなくただただ生きていくだけの人生。
「なあなあなあ!夏くん!夏くん!聞いてくれよ!」
「今日あいつと個性訓練してたんだけどさあ!すごいんだよ、燈矢は!」
「あれは確実にエンデヴァーを超えるね…」
「…もう寝ようよ…」
「…はあ」
夕暮れ時の人1人いない公園のベンチで、ため息ひとつ溢す。今日はやけに昔の事を思い出す。今日はあの子の命日だ。
あの子の仏壇に手を合わせなくなってから何年経っただろう。
「俺、今日父さんに訓練の成果を見てもらうんだ!」
「今日は一緒に訓練しないから来たらだめだからな!」
「……」
「…燈矢」
革手袋を着用した手で顔を塞ぐ。多分ひどい顔していた。泣き出して喚きたい気分だ。色々と思い出す。思い出してしまう。俺があの時…
「何故だ!何故燈矢を止めなかった!!」
「燈矢の体質については知っていたはずだろう!!!」
「…どうして止めて、くれなかったんだ…!」
何かしたら、何か?嫌。最初からだ。
俺達がヒーローなんか目指したから。
プロヒーローの活躍を見て、当てられ、火をつけられてしまったから。
全部燃やしてしまったから。
俺の個性が発現してしまったから。
「あつい!あついよお!!!」
「たすけて!たすけてよ、おかあさん!おとうさん!」
今でも夢に見る。
俺の個性の炎で黒焦げになり、なお燃え続ける両親。
最後に交わした燈矢との会話。燃える瀬古杜岳。
全部、全部鮮明に覚えている。
今日もきっと夢を見るだろう。
また両親や燈矢に会える。
いい夢だ。
昔語り合った一緒にプロヒーローになるという夢。
「俺らは同じプロヒーローになり、同じ事務所に所属するんだ!」
「それはいいな!」
「だろだろ!!」
無邪気にただただ綺麗な夢を見続けれる程気楽には生きれない。何も執念もなくただただ生きていくだけの人生。
「なあなあなあ!夏くん!夏くん!聞いてくれよ!」
「今日あいつと個性訓練してたんだけどさあ!すごいんだよ、燈矢は!」
「あれは確実にエンデヴァーを超えるね…」
「…もう寝ようよ…」
「…はあ」
夕暮れ時の人1人いない公園のベンチで、ため息ひとつ溢す。今日はやけに昔の事を思い出す。今日はあの子の命日だ。
あの子の仏壇に手を合わせなくなってから何年経っただろう。
「俺、今日父さんに訓練の成果を見てもらうんだ!」
「今日は一緒に訓練しないから来たらだめだからな!」
「……」
「…燈矢」
革手袋を着用した手で顔を塞ぐ。多分ひどい顔していた。泣き出して喚きたい気分だ。色々と思い出す。思い出してしまう。俺があの時…
「何故だ!何故燈矢を止めなかった!!」
「燈矢の体質については知っていたはずだろう!!!」
「…どうして止めて、くれなかったんだ…!」
何かしたら、何か?嫌。最初からだ。
俺達がヒーローなんか目指したから。
プロヒーローの活躍を見て、当てられ、火をつけられてしまったから。
全部燃やしてしまったから。
俺の個性が発現してしまったから。
「あつい!あついよお!!!」
「たすけて!たすけてよ、おかあさん!おとうさん!」
今でも夢に見る。
俺の個性の炎で黒焦げになり、なお燃え続ける両親。
最後に交わした燈矢との会話。燃える瀬古杜岳。
全部、全部鮮明に覚えている。
今日もきっと夢を見るだろう。
また両親や燈矢に会える。
いい夢だ。
8/8ページ