一緒にいるための方法
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ちょたと付き合って3ヶ月の記念日。
用意したプレゼントに 乗せる言葉は決めていた。
口にしたことがなかったから、流石に少し緊張して
話の振り方がおかしかったかもしれないけど
朝 一番に、プレゼントと一緒に
ちょたのこと、好きなんだよ って
その言葉は
私なりに考えて伝えた、つもりだった。
お昼のすれ違いがあってから
ちょたが 表情を曇らせることが増えたような気がして
必死に何かをしてくれようとする姿が
無理をしているんじゃないかと感じるくらい。
うまくいってるんだと、そう思っていたから
ちょたが不安がっているのに 気づくのが遅くなってしまって
1ヶ月目も、2ヶ月目も私からのプレゼントは手元に残る物じゃなかったから
少しでも安心材料になればと、今回はふたりお揃いのものにした。
すごく喜んでくれていたのは目に見えて分かったし、表情にも陰りは見えなくて
これで安心して 少し前みたいに自然に振る舞ってくれたら…と思っていたけど
そう、上手くはいかないみたい。
「毎日教室まで送ってくれなくても大丈夫だよ?」
「俺が少しでも一緒に居たいだけですから、気にしないでください!」
「…いいこいいこ」
頭を撫でてあげると、ほっとしたように笑って
それから、やっぱり少し表情を曇らせる。
ちょたの今言ったことが 嘘だとは思えないけど
その奥で何を考えてるのかまでは、さすがに分からなくて。
氷帝学園がU-17へ参加することが決まって
あまり会えなくなってしまうから、というのも考えたけど
それが寂しいね、と話した時とはまた違う表情で
本人にそれとなく聞いてみても、答えてくれる様子はなかった。
そうなると、それ以上思い当たることがなくなってしまう私は どうしても嫌な想像をしてしまう。
ちょたはとても優しいから
本当は別れたいと思っているのに 言えないで無理をしている
なんて
ありえないと思うのに
ううん…自分がそう思いたいだけなのかな
自分のことまで分からなくなってきちゃう。
でももし無理をさせているのだとしたら
それは彼とさよならをするより嫌だと思う。
そう、思うのに。
そうでないことを願うばかりで
好意は沢山伝わってきているのに
信じてあげられない自分が嫌になる。
信じたい、けど分からなくて
分からないけど、
それでも やっぱり
ちょたが表情を曇らせる原因はきっと私だと思うから。
これが自惚れなら
その方がよっぽどいいのに、と思いながら目を閉じた。