American lemonade
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高校生にもなれば、自然に色恋沙汰の話も増えて
彼女が欲しいと騒いでるクラスメイトに
そういえば元気にしてんのかな、と
小4の時に出会った 一人の女の子を思い出す。
セナと仲が良くて、
まも姉のことが大好きで 、
真面目で、
泣き虫で、
自信がなくて、
けど意外と
いじっぱり。
男子にいじめられたって、からかわれたって、
助けてとは言わなくて
どうしようもないのに、自分でなんとかしようとする。
その理由を聞けば
『まもりお姉ちゃんみたいになりたくて…』
なんて、そんな理由だった。
確かにあの頃の俺たちからすれば、1つ年上のまも姉は大人っぽく見えたけど
『…?なまえはまも姉にはなれないだろ?』
『…そう、なんだけど…』
その弱々しい返事に
まも姉が心配するのもしょうがないな、なんて思ったっけ。
『何か困ったら、ちゃんと言えよ』
『ありがとう、りっくん』
『まも姉にも頼まれてるしな』
”私が居ない間、セナとなまえちゃんをお願いね”って。
俺は保護者とかそんなんじゃないんだけどなって思いつつも
セナとなまえを見てると、やっぱり放ってはおけなくて、つい構ってた。
結局またすぐ転校になって、2週間くらいしかそこには居られなかったけど
あの頃のことは、今でもよく覚えてる。
中学では女の子と付き合ってもみたけど
アメフトに夢中だったからろくに付き合えもしなくて…ってのは言い訳になるか。
結局、そこまで想ってなかったんだろうな。
『セナ、それまでなまえのこと頼んだぞ』
預けてでも、そのままで居てほしいと思ったのは
好きだったからか、守ってやりたかったのか
流石にあの頃の気持ちは色褪せてるけど
次 会えたら、
その時は、また色鮮やかになったりすんのかな。なんて思いながら、部室へと足を向けた。
Pina Colada-ピニャコラーダ-
【淡い思い出】