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「シャカ…?」
「おう!久しぶりだな、なまえ!」
「お、大人の人みたいで一瞬分からなかった…」
「そうか?」
久々に 声を聞いて、顔を見て、言葉を交わして たまらなく嬉しくなる。
だよなー!と隣でなまえの言葉に同意してるバルトには感謝だな!
『なまえにも久しぶりに会いてぇな!』と言えば、こうしてわざわざ連れてきてくれるんだからよ。
「シャカは昔から大きかったけど…身長、もう大人と変わらないでしょ?」
「身体がでかくなっても、中身は変わんねぇよ!あの約束だって覚えてるしな」
「約束?」
「俺と結婚する、って言ってただろ?」
「へ、」
俺の言葉に首を傾げるバルトを、シュウが「俺たちはバトルでもするか」と言って公園中央のスタジアムへ連れていくのを
気をつかわせちまったな、なんて思いつつも
目の前で顔を赤くしていくなまえについつい笑いがこみ上げる。
「その反応なら、お前も覚えてるみたいだな!」
「あ、あれは…っ!え、お、覚えてるの!?」
「おう!しっかり覚えてるぞ!!」
「や、でもあれは…!ほら、それしか 知らなかったから…」
「まあ今よりもっとガキの頃だったからな」
「だから、その……」
「暫く会わなかったうちに好きな男でも出来たか?」
「!?で、できてないよ!」
ずっと一緒にいる方法を『結婚』って言葉でしか知らなかった、小さな小さなガキのころの
深い意味もない、なまえにとっては ただの思い出話なのかもしれねぇが
俺にとっては、そうじゃねぇ。
大事にとってある『約束』だ。
「じゃあどうする!」
「ど、どうするって…?」
「俺は今でもお前と結婚するつもりだぜ?」
強くなって、でかくなって、少しだけ 大人に近づいて
今すぐ結婚できねぇことは分かっちゃいるが
それでも一緒にいるための言葉は これしかねぇと思ってる。
「で、でも…シャカと並ぶと私、子供みたいだし…」
「俺だって子供だぜ?」
「それにシャカは四天王だし、有名人っていうか…」
「?よく分かんねぇが俺は なまえ、お前がいいんだ!それじゃ駄目なのか?」
「だ、だめじゃないけど…!」
「嬉しくねぇのか?」
「うれしいんだけど…」
「なら何も問題ないな!」
「えぇ…?」
「ま、細かいことは気にすんな!俺がいるだろ?」
色んな理由を丸め込んで、何とでもなる!といつも通り豪快に笑えば
戸惑ってばかりだったなまえも少し、笑ってくれる。
そうだ、その顔が見たかった。
なんて一人 満足していれば、なまえが小さな声で話始める。
「なんだか、私一人で照れててバカみたい」
「なんだ、照れてたのか」
「…ホントはね、いつもシャカが出てる大会の配信とか見てるんだよ?」
「ほう?そうなのか!それを聞いちゃ、もう負けられねぇな!」
「うん。いっぱい勝っていっぱい映って?」
「おう、任せとけ!」
「そしたら、遠くに居ても 全然『久しぶり』になんてならないから」
「…そうか、」
お前はずっとそうやって、俺を見ててくれたのか。と
嬉しさに任せてなまえを抱えあげる。
「!?、ちょ、」
「勝つぞ、俺は」
「シャカ、」
「だから ずっと一緒にいようぜ、なまえ」
今は出来ない『結婚』の代わりに
できるかぎりの誓いを立てる。
昔と今とこれからのやくそく
「…うん、でもやっぱりたまには会いにきてね」と言ったなまえは嬉しそうに笑っていた。
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