ハイキュー!!
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俺らはちっこい頃からバレーが好きやったし
二人して、あだなが好きやった。
『『あだなは俺の方が好きやんな?!』』
ってお決まりの取り合いをした時期もあったし
『あだなは俺のトス練習に付き合うんや!』
『あだなは俺のスパイク練習に付き合うんや!』
って毎日のように練習で揉めた時期もあった。
「ユースとはやりよるなぁツム」
俺ら、負けず嫌いやから。
「悔しがれサム!!」
「あんま悔しいと思てへん事が悔しい。ツムはがんばっとるからな」
「何やねん。自分ががんばってないとでも言うんちゃうやろな」
「多分がんばってる+ちょっとオカシイ奴が呼ばれたんとちゃうかなと思う」
「ア゛!?」
「俺とお前 実力は変わらんけど」
「いいや俺の方がうま」
「一通り聞けや」
「…」
「ツムの方が俺よりちょびっとだけバレーボール愛しとるからな」
その、サムの言葉を聞いて まぁ…そやなと思う。
俺らはよう似とる言われるけど
当然ちょびっとずつ、色んなとこが違うてて
「ツムが合宿の間、サムも負けんよう特訓やね?」
「あだな、手伝ってな」
「もちろん」
「…ユースよりこっちの方がええな」
「抜け駆けすんなやサム!!」
「ツムが合宿行くんやから不可抗力やろ」
そう言うてちょい嬉しそうにするんは
俺がサムよりバレー愛しとるその分
サムの方が俺よりちょびっとだけ、あだなのこと愛しとるからや。
せやから
まだ分からんけど
もし、仮にあだなが俺よりサムの方を好きなったとしたら
他の奴には絶対譲らんけど
サムにやったら譲ったってもええかなと思わんこともない。
「じゃあ合宿までの間、あだなは俺のトス練の手伝いな!」
まぁ、まだ当分先の話やけど。
「いや、今日は俺やろ」
「今日も一緒にやる?」
「「やらん」」
「…」
「ツムは昨日も手伝ってもろてたやろ」
「最終的には3人でやったやんけ!」
「そう言うて一昨日もツムやったし」
「ええやろ!ユースでおらん分俺に譲れや」
「…最後には一緒になるやろうから、今日は最初から一緒にやろ?」
「「……。あだなが言うなら しゃあないな」」
そんな風にふたりで頷いて
あだなが満足そうに笑う。
結局こうやって3人でおるのが
悪ないって、つい思てしまうから
今はこれが
俺らの正解
俺が思とるってことは、サムも思とるやろうからな。
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