Rainbow 9
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「名無しさん、ガッコウには行かなくていいのか?」
朝、私服に着替え鞄に水着を詰めていると隣でエースが問う。
『大丈夫、山田くんには夏の言い訳を教えたから』
「…?…どこか行くのか?」
『海水浴!エースも一緒に行くの!』
ニッコリ笑って言った言葉に、エースが微妙な顔をした。
「あー悪い。俺はその、泳げねぇんだ」
『………あっ!』
そうだ!忘れてた…!エースも悪魔の実の能力者だった。
『…ごめんね…』
「いやぁ、俺は泳げねぇけど海は家みたいなモンだからな!行こうぜ!」
そう言うと私の荷物を持ち、玄関へと向かう。
『待って!まだ用意が!』
「早くしろよー置いてくぞー?」
その声を聞きながら、私は胸を撫で下ろす。
“エースにこの世界の海を見せてあげたい”
そんな綺麗な思いだけじゃ無かった。
--名無しさんがガッコウに行ってる間、俺がそいつを探してぇ--
ハットの男は、自分はエースには会えないと言ってたけど、何かの拍子に出会ったらまずい。
エースが帰ってしまう。
それに私が故意に帰さなかったと知れば、軽蔑するだろう。
「…名無しさん?」
廊下からひょっこり顔を出したエースが、早く早くと手をこまねく。
「待ってよ!」
拗ねた様にそう言うと、エースの大きな手が私の手を包んだ。
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