Rainbow 8
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「…仲間が殺られた…俺の部下に…」
彼の眉根が歪む。
その瞳が僅かに滲んだ。
「俺達のルールだ。ケジメをつけなきゃいけねぇ」
…ケジメ…ね。どこかで決めた誰かのルールで簡単に人の命が左右されるんだ。そういう社会ってのはこっちにもある。
バカバカしい…
『…仲間を殺した仲間を、また殺すの…?』
「…なんだって?」
『…永遠に終わらないね』
ガン!!っと拳でテーブルを叩いてエースは吠える。
「お前に何が分かる!こんな平和ボケした世界に住んでるお前に!」
彼の言う事は尤もだ。私は命のやり取りなんかした事無いし、人の死に目に立ち会った事も無い。こんなの偽善者の綺麗事だろう。
『…分かんないよ。全然』
「…なら口を…」
『人の命に大小なんて無い』
「…なに?」
『…死んで良い命なんて誰にも決める権利無い。私もエースもソイツだって同じだよ!命にレベルなんて無いんだよ!』
そう一息に言うと、ハァ、と息を吐いた。
『…命あるから、ここに生きてる。みんな同じ時を過ごす"仲間"じゃん…』
倫理の先生が言ってた言葉をまんまパクってやった。
…途中で熱くなりすぎて自分に酔ってたな…。我に返ると恥ずかしい。
「…………そうだ…な…」
顔を伏せたエースがそう呟く。
「…確かにあいつは仲間だ…殺られた奴と同じ、仲間」
ギリ、と音がする。
聞こえる程歯を食いしばってるんだろうか。
「…なら、俺はアイツの企みを止めなきゃいけねぇ」
面を上げた瞳には、何かを決意した様に光が射していた。
『…殺さないって約束する?』
「…努力はする」
そう言うと、私の飲んでいたビールを掴み、一気に煽った。
彼は、一体どんな過去を、どんな昼と夜を駆け抜けて来たんだろうか。
それが知りたい。
ただ切実にそう思った。
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