Rainbow 8
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――♪~~♪~――
枕元で鳴り響くスマホを手でまさぐる。
『……もしも…チッ、アラームか…』
自分で着信と同じ曲を設定した癖に悪態をつく。
いつも通りの、日常の朝だ。
顔を洗う為に部屋を出、慣れた足どりでリビングを通る。
…ただ日常と違うのは、半身がソファベッドからずり落ちたまま眠っている、異世界の男が居る事だった。
『エース、朝だよ』
「…んがっ…肉!……あ、名無しさんか…おはよう」
むくっと起き上がるとソファを滑り落ち、地べたに落下した。
…どうもしっくりこない。
「…いててて、ん?どうした?」
『いや何も…朝ごはん、肉は無いけどトースト焼くよ。何枚いる?』
「まぁ10枚あれば腹の足しにはなるだろ」
『…悪いけど、一斤しか無いから』
…今日は食材の買い出しに行こう。お金下ろさないとな…。私の家計、破綻しないだろうか…
……………………
「何してんだ?」
鏡の前で髪を巻く私に、エースは不思議そうに尋ねる。
『学校に行く準備』
「ガッコウ?なんだそれ」
『んー、お勉強する所』
仕上げにワックスを揉み込む。
右側のボリュームが足りない気がする。今日は70点。
「へー面白そうだな、俺も行く」
………………本気?
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