Rainbow 6
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『ベ、ベポ…もういいよ…』
「ごめん!本当にごめんね!俺が名無しさんを守らないといけないのに!」
そう言ってさめざめと泣く白熊に、私は何度目かの同じ台詞を言う。
『…ベポは、わるくない…』
私が勝手に飛び出して怪我したのだ。ベポが謝る必要なんて全然無い。
ベポは俯き手の甲の毛で涙を拭うと、思い出したかの様に側に置いたお椀を持って、中のお粥を私の口に運んだ。
「黄猿の奴が……」
『……ん?』
やっぱり口内の傷に滲みる…。
私はそれを素早く飲み込んだ。
「名無しさんに "怪我させてごめんよォって伝えといてくれよォ" だって…」
『ベポ…べつに…』
…真似しなくていいから。気持ちは分かるけど。
「あと、これを渡してくれって」
そう言うと、ベポはツナギのポケットをまさぐる。あれ、どこどこ、と言いながらやっと出てきたのは、華奢なシルバーのブレスレットだった。
私は良く分からないという風に首を傾げ、それをじっと見た。
「名無しさんに持ってて欲しいんだって。姪の大事な物だって言ってた」
サイドテーブルに置かれたそれは、窓から入る海中の光をキラリと反射した。
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