Rainbow 5
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「誰のモンに声掛けてやがる」
ローは男達を一瞥すると冷ややかに言った。
「なんだコイツ…」
「…おい待て、俺見たことあるぜ。確か手配書に載ってたルーキーじゃねぇのか」
もう一人の男が血相を変え出す。
「無知ってのは不幸だよなァ」
そう言葉にした瞬間に、ローは私の隣に居る男の首を片手で絞め上げていた。
「少しは世間に目を向けた方がいい」
「………ウッ……ク…」
「じゃねェと早死にするぞ」
男の足はもう地面には付いていない。
側で震えていたもう一人が突然叫んだ。
「思いだした!トラファルガーだ!億越え賞金首だ!」
そいつは数歩後ずさると、一目散に逃げ去って行った。
宙吊りにされた男の顔は段々と紫色に変色してきている。絞める力が強いせいか、もはや声も出せていない。
『ロー!もういいよ!死んじゃうよ!』
私はローの腕に縋り付き助けを請う。
何が何でもやり過ぎだ。こんな事で人殺しなんて有り得ない。
「…殺しはしない」
そう言うと、泡を吹いている男を汚い物でも払うかの様に投げ捨てた。
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