Rainbow 5
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立ち上がり、広場に向かおうとすると腕を引っ張られた。
そういえばシャチを置いてきたな、と思い振り向くと、予想した人物ではなく…。
「君、可愛いねぇ」
若い男が二人。
なんだナンパか。鏡見て出直してこい。
それより、だいぶ後方にシャチ発見。何で両手に大量の紙袋?
「どこ見てるんだよ。こっち向けよ」
『…やめて。待ち合わせしてんの』
男の腕を振りほどく。
「なんだよ、ちょっと位いいだろ」
「別に取って食う訳じゃないんだし、お茶位しようよ」
なおも引き下がろうとしない男達に、隣にいたベポがやめろ、と吠え牙を剥く。
「…んだぁ?このクマ」
「クマのくせに喋ってんぜ」
途端にシュンとするべポ。
あぁそっか…“クマのくせに”“クマが喋る”この言葉に打たれ弱いんだった…。
『べポ…気にしないで…』
そっとべポに寄り添い慰めようとすると、後ろからコツリコツリと足音が聞こえた。
「お前ら遅ェ……」
振り返ると、斑点模様の帽子を被った超絶不機嫌顔の男が長刀を片手に立っていた。
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