Rainbow 2
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食堂に行くと、まだあの三人(一匹含む)が残っていた。
「あ!名無しさんー!どこに行ってたのー!」
こちらに気付いたベポが、おいでおいでをしながら笑いかけてくる。
私は近付くと、早速例の話を切り出した。
ベポが首を傾げる。
「え?小瓶?たぶん見なかったよ。大事な物だったの?」
…まさか踏んづけた…って、そしたら流石のベポでも気付くよね…
「名無しさんが現れた時、危険物が無いか周りも調べたが、何も落ちていなかったぞ」
…ペンギンなら蟻ひとつ見逃さない感じがするし…
「名無しさんを最初に見つけたのは俺なんだぜ!…でも何も持ってなかったけどなぁ。その小瓶の中に何が入ってたんだ?」
…異世界への…。やめとこう、シャチは確実にバカにする…
私は無言で立ち上がった。
「名無しさん、どうしたの?顔色が悪いよ。」
どこにいくの、そんなベポの声を背に、私はふらふらと食堂を出た。
…どうしよう、きっと元の世界に置いて来ちゃったんだ…。
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