Rainbow 2
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「……チッ……」
凶悪顔が忌々しそうに舌打ちした。
「……"アンタ"じゃねェ。俺の名はローだ。昨晩教えた事さえ覚えられねェのか。可哀想だな、お前の頭は」
『………!!』
言いたい事を、ぐっと堪えた。言い返しても勝ち目がない。私の本能がそう言っている。
諦めて部屋を出ようとすると、呼び止められる。
「おい、どこへ行くんだ。」
…アンタ…ローと同じ部屋にいるのが…辛くってね。
「食堂に行くなら、下を履いて行け。そんな格好で外へ出るな」
自分の服装を見下ろしてみる。昨晩ローに借りた、やたら裾が長いパーカーが一着、それだけ。
「靴も無いだろう。クローゼットに俺のものがある。履いて行け」
クローゼットを開ける。確かに靴はあるが、結構デカい。さらにデニムもサイズが長い。これをどう着ろと?
端の方にある唯一のハーフパンツと、バスルームにあるスリッパを拝借して外へ出た。ぶつくさ言う声が背中に聞こえたけど、気にしないよ。
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