Rainbow 2
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突然部屋へやって来た船長は、どかりと椅子に座り込み、徐にこう問い質した。
「ペンギン、島への到着予定はいつになる」
「このまま順調に行けば2日後の早朝かと」
「次の島は治安が良いと言っていたな」
「噂で聞くからには。上陸してみないと分かりませんが」
そうか、と言って船長は窓の外を見た。
特に表情に変化は無いが、彼がこうやって目線を外す時は、決まって何か考え事をしている時で。
そんな些細な変化でさえ敏感に感じ取れてしまう程、この男と共に過ごして来たのだ。
…恐らく彼が頭を巡らせているのは“彼女”の事だろう。
確かに、稀に見る程の端正な顔立ちをしている。黙っていれば造り物かと思うような小さな顔、華奢な手足、男を魅了するには充分な容姿だろう。
けれど、それだけでは無い気がする。
世間で残忍かつ天才と言われている億越えの男を惑わす<何か>が彼女にはあるのだろうか。
「憐れみですか?それとも情が移ったとでも?」
「…あァ、あいつの事か。海賊船に戦えない女は足手まといだ。そうだろう?」
惚けた様なその返答に、彼は昔から成長しないな、と内心複雑に思う。
「それならいいんですが…」
「何が言いたい」
「俺達は目指す物に真っ直ぐに進んで行く。そうでしょう“船長”」
--立ち止まるな
--見失うな
その志を伝えてくれたのは、他でもない貴方なのだから。
「勿論だ。誰よりも先にワンピースを見つけてやる」
鋭い目に燃えるような光が射す。
“野心”という炎が揺らめく。
あぁ、この眼だ。
俺は、俺達はこの眼に自分の夢を賭けたのだ。
「楽しみにしてますよ。全ての海を覇ぜる日を」
「すぐ来るさ」
そう言うと、未来の海賊王は喉の奧で笑った。
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