Rainbow 14
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「それにしても、麦藁の一味に“あの事”はバレちゃいねぇんだろうなァ」
「あの子がそう易々と他言するとは思えない」
「なら良いがよ。そいつきっと、ベガパンクの研究所で親から作成方法を教えてもらってたんだろ?勿体ねぇ事をしたもんだなァ!」
「恐らく知っていただろうな。だが、あの子は死んだんだ、今更言っても仕方がないだろう……。後継の研究者からは、作成の糸口を見つけたとの報告があった。薬の完成も夢の話ではないかもしれんな」
「キシシシ!海軍なんかに分けてやるモンか!俺たちゃもっとでけぇシマを手に入れるんだ!」
ヌイグルミの布一枚隔てた空間には、臨場感が伝わらない。
……何の話…あの子ってミネアさんの事?研究って……
…ってか
『(当たってるんだけど…)』
「(しょうがねぇだろ、お前が女である以上、生理現象なんだよ)」
『(何その言い方、腹立つね。正直に私に興奮してますって言えば!?)』
「(どこの誰が貧乳見て萌えるんだよ)」
『きぃー!!』
ゾロが慌てて口を塞ぐ
…やば…!乳の事になるとつい…
「…誰か居るのか?」
「チッ侵入者か!!」
シャッとカーテンが開く音がする。
「…何だ、お前ペローナのしもべじゃねーか。発情期のケダモノみたいな声出すんじゃねーよ!」
……むっかー…!
隣で肩を震わせているゾロの腕にそっと爪を立てた。
「モモモモリアサマ…キンキュウジタイ…オレノハラニ…………グエェェェ!」
ついでに要らない事を言いかけたヌイグルミの内部を激しく引っ掻いた。
「えづくなよ汚ぇな…。そろそろ時間だ、俺はもう行くぜ。……お前も用が済んだなら本部に帰れ……くま…」
ドカドカと遠ざかる足音が聞こえる。
ややあって、ノシリノシリと踏み締めた足音が、私達…ヌイグルミの前で止まった。
『(…………)』
「シシシシチブカイ-…」
「異なる空気を感じるな」
…脇から汗が滲む…
お願い…早く行って…!
「…あのガキは最近勝手に動き回る…」
「オオオオレノナカニ、ニンゲン……ギャァァァ!!」
「フッ…いずれ全てが露見する。俺はあいつを止める気も無い…」
足音は遠くなり、辺りはシン…と静まり返った。
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