Rainbow 12
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目を開けるとカーテンの隙間から朝日が一筋差し込んで来て、眩しくて顔を背ける。
そこには、少し眉尻を下げ、無防備に眠る顔があった。
何故か自由な体で向き直り、その頬にそうっと手を添える。
『ロー、朝だよ』
「………あァ……」
返事はするものの、やはり一向に起きようとしない。
男の癖にやたらとすべすべする肌を憎らしく叩く。
『起きてよ』
「…うぜェ…」
顔をしかめ、小さく舌を打つと背を向けられた。
…反応がむかつく。
恨みを込めてバシン!と一発背を叩く。
本気の舌打ちが聞こえたけど、私は悪くない。
「……毎朝毎朝懲りずに起こしやがって」
『毎朝懲りずに起きないのはそっちじゃん!』
「…朝から喚くな」
名残惜しむ事無くスルリとベッドを出ると、バスルームへ消えて行く。
私は一人残されたベッドに座り込み、首を傾げる。
……無い……。
何も、無い。
おかしい、何故だ。あの性欲魔神が何故何もしてこない。
あれからもう何日か経ってるのに…。
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