Rainbow 2
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「ベポ、それは名案だ!今まで、外から呼び掛けて起きたためしが無いもんな。そのくせ、寝過ぎると不機嫌だし」
とシャチ。
「正直な話、そうしてくれると助かる。船長の行動パターンが全く読めないせいで、業務に支障が出る」
とペンギンが続く。
アイツ、どんだけクルーに迷惑かけてるんだ。
『起こすだけでしょ?それならいいよ。』
「「本当か!!」」
大袈裟だなぁ、二人共。そんなに目をキラキラさせちゃって。
確かに厄介な人間だけど、ただ起こすだけなのに…。
「あっキャプテン!今日は早いんだね!」
ベポの声に入口を見ると、食堂に入って来るローが見えた。すげぇ不機嫌そう…。
「あァ…目覚めが悪くてな」
一言で人をマイナス思考にさせる奴だな。
ローは皆が見渡せる席、所謂上座に座ると、こちらをじっと見つめた。
「…お前らに言っておく事がある。そこの女だが、ソイツは俺の所有物だ。何かあれば元通りにならねェ程切り刻まれると思え」
『だから何でアンタの物になってんの!って…』
皆の様子がおかしい。
目の焦点が合ってないし、魂が抜けた様な顔をしている。
シャチなんて、カップを持つ手がガタガタ震えて、盛大にコーヒーを零してる。
何か、今までよっぽど辛い事があったんだろうか。
「ソイツはあと数日で船を降りる。それまでは客人として扱え」
そう言うと、ローはコーヒーカップに口を付けた。
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