Rainbow 2
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「キャプテンはまだ寝てるのかなぁ?」
ベポ、口の回りにたくさんジャム付いてる…。
これ人間だったら引く。
『アイツ二度寝してたよ。見たまんま不摂生な人だね』
「「「えっ?」」」
『えっ?なに?』
「…お前、まさかとは思うが、船長と同じ部屋で寝たのか?」
シャチが恐る恐る聞いてきた。
『そうだけど…どうして?』
「信じられねぇ!」
奇跡だ!とか、嵐の予兆だ!とかシャチは一人で騒いでいる。
私はペンギンに目線を送り、話の続きを促した。
「名無しさん、船長室に入る時は、拷問・尋問・緊急事態の内のどれかだ。あの人は他人が部屋に入るのを極端に嫌がる」
思春期の男子か。そして最初の二つは間違いなく趣味だな。
「じゃあやっぱり、名無しさんはキャプテンのお気に入りなんだね!」
昨日から思ってたけど、ベポはたまに言っちゃいけない事をサラッと言うなぁ。本能のままに喋っちゃってるんだね。その辺は野性のままなんだ。
『あのねベポ、それ素敵な勘違いだよ。もしこの後時間あるなら、昨日された心身の拷問を聞いてくれるかな?』
「俺、いい事思い付いたよ!名無しさんに毎朝船長を起こしてもらえばいいんだよ!」
…海賊って皆、強引ぐマイウェイなのかなぁ。
この船に乗ってから、私の存在がブレてきた気がするんだけど。
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