Rainbow 14
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がむしゃらに小道を走れば直ぐに森は途切れ、ぽっかりと開けた土地に出た。
辺りは瓦礫が散乱し、隕石でも落ちたかの如く荒れ果てている。
そこに佇む、常人の数倍はあろうかという大きな人間ーーーーーーそれと対峙する緑頭。
『……ゾロ!!』
無我夢中で必死に駆け寄った。
ゾロは振り向き、目を大きく見開く。
「名無しさん!何で来やがった!!」
ゾロの血に濡れた腕を掴むと、激しく振り払われた。
「隠れてろっつっただろ!!」
『だって……!』
ゾロは私の肩を掴むと、乱暴に押し退ける。
その荒々しさに体が支えきれず、地面に尻餅を着いた。
「………この娘…似てるな……」
ぼそりと野太く呟かれた声にハッと顔を上げる。
この声、モリヤの部屋で聞いたのと一緒だ。
…なら、こいつが…くま…
そびえ立つ大男は私を見下ろす
その顔は、ハットの男と同じく、帽子を目深に被っていて目元がはっきりしない。
それでいて、奇妙なほど表情の抜け落ちた口元は余りにも人間味が感じられず、背筋が寒くなった。
『あ、あんた…ミネアさんを…知ってるの、よね…』
その言葉に、男の口許は少し吊り上がり、ふっと息を漏らした。
「あぁ…こいつが死ぬ前に、ミネアの話をしようと思っていたところだ。お前も聞くがいい」
『ゾロが死ぬ?何言って…』
「いいから黙って聞け!」
ゾロに一喝され、口をつぐむ。
男は私からゾロに視線を移した。
「海賊狩りのゾロ…俺はお前を知っている。いや、正確には“視た”事がある。ミネアの頭の映像でな」
「…どういう事だ……」
「我々は、ある薬を開発していてな。ミネアの両親はその研究者だった……だが実験の際、爆発で亡くなった。完成一歩手前の薬と、まるで心中するかの様にな」
…薬と…心中…なんて、じゃあ彼女の両親は自殺したみたいじゃない。
…何で……
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