Rainbow 14
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「あら、破壊音が止んだわね…モリア様はどうなったのかしら…」
ブタイノシシの声にハッとする。
確かに、さっきまでの耳が痛くなるような激しい爆音が聞こえない。
「ラビットンマ!あんたちょっと見ておいで!私の…いやモリア様の身が心配だわ!」
「ミミミミニイッタラオレヲハナムコニ…」
「そうね、候補には入れといてあげるわ」
「ワワワワカッタ!」
『ちょっウサ吉!』
突然走り出したウサ吉の腹の中で、これでもかというほど上下左右に揺さぶられる。
彼の本気が伝わり、何故か無性に腹が立った。
『困るよ!今現場に行ったらゾロに怒られるじゃん!』
「ウウウウルセェ!ローラガオレトケッコンシテクレルンダ!」
無我夢中で走るウサ吉。
滑稽なほど一途な想いは、もう誰にも止められない。
「…もう!見に行くだけだからね!確認したらすぐに離れてよ!」
「ワワワワカッテルヨ!オレダッテコワインダ!」
しょうがない、ウサ吉の恋路の為にここは一つ折れてやるか。
揺れる腹の中で先程の思考を再構築する。
ミネアさんが以前研究所に居たとすると、ハットの男とは面識があったかも知れないよね…。
もし二人が知り合いだとして…
ミネアさんが死んだ理由が、薬の研究のせいだとしたら…
頭ん中のバラバラのピースが、なんとか一欠片嵌まりそうな気がする。
…彼女の死の原因が判明すれば、あの男の不可解な行動が紐解けるかもしれない。
でも待って、何か…大事な事を見落としてない?
そう……
私と、彼女の顔は似て……
「ウウウウウウウ…!!」
突然ピタリと揺れが止まったと思えば、ドシャリと横倒しになり、周囲の内壁に圧迫されて空気が無くなる。
『く、苦しいよ…どうしたのウサ吉…』
シンと静まり返る外の気配。
ウサ吉はピクリとも動かない。
『ウサ吉?』
呼びかけても依然と何の反応も示さない。
さすがに心配になり、背のチャックを広げ顔を出した。
『お腹でも痛くなったの…?悪かったよ』
中から這い出すと、地面に伏せたウサ吉の顔を両手で上げる。
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