Rainbow 14
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「…ソソソソレヨリ、ローラ!タイヘンナコトッテ?」
「あぁ、そうなのよ!なんとモリア様が今苦戦してるの。ほら、私達ってゾンビじゃない?モリア様に万一の事があれば魂が消失しちゃうのよ!?だからその前に結婚相手を探さないと!!」
モリアって奴、苦戦してるのか。ってことは、ルフィ達が優勢なのよね…良かった。
ホッと息を吐けば、じんわり汗が滲む。
……なんか腹ん中、暑いな…
ウサ吉の奴、一気に体温が上がってる。それに鼓動が耳障りなんだけど…。
…こいつ、まさか。
急いで腹の穴から外を覗き見る。やはりそこには直視し難い物体が居る。
女形の猪なのだろうか、所々裂けたウェディングドレスをミチミチの肉体に纏い、その血走った目の周りにはマスカラが黒く滲んで凄まじい威圧感を放っている。横に広がった口からも、赤いルージュが盛大にはみ出して、まるで人を食ったみたいだ。
恥じらう様に蹄の間にソッと挟んだレースのベール。そんな薄い存在じゃこの圧力を覆い隠せない。
…エキセントリックな猪だな…ま、拾う神あって良かったよ。頑張れウサ吉。
「ラビットンマ!あの美青年どこ行った?ほら七武海のくまといつも一緒に来る黒いハットの!彼こそ花婿に相応しいわ!」
ぴくりと脳が反応する。
黒いハットって絶対…あの男だ。
それに“くま”って、モリアって奴の部屋で聞いた気がする。
「シシシシラネェ…『ハットの男は良く来るの?』
「…ん?まぁ、くまが来る時は必ず居るわね…研究が何ちゃら言ってたけど…」
『何の研究?』
「そこまではねぇ…ただくまが関わってるならベガパンクと関係あるのかもね」
『それ!そのベガ…ってヤツ!なに?』
「…どうしたのラビットンマ、何でそんな事聞くの?それに少し口調が変よ…?」
『教えてくれたら良い男紹介するから…!』
「そうね、べガパンクは海軍お抱え科学者よ。人造人間やら能力の開発をしてる…彼の研究所には天才がうじゃうじゃ居るわ」
変わり身早いな…
まぁ扱い易くて良いけど…。
『じゃあハットの男も科学者なのかな?』
「私はそう睨んでるわ。彼から溢れんばかりの知性を感じるもの」
…彼から溢れんばかりの不気味さを感じるもの。
でもそうか、奴が科学者だとすると、研究しているのは世界を跳ぶあの薬じゃないの?
…確かあの部屋で聞いた会話は…
--“後継の研究者からは、作成の糸口を見つけたとの報告があった”--
……ん?
微妙な違和感を憶える。
なんだか…まるで研究途中みたいな言い方だ。
私もエースも、ちゃんと行き来できたんだ。もう完成してるじゃないか。あれでもまだ未完成だって言うの?
…それとも、出来てないことにしておきたい……とか?
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