Rainbow 14
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……………………
『さっきから景色変わらないね』
ようやく城に入ったと思ったら構造が複雑で、紆余曲折するうちに大きな廊下に出て来たけど、逆にこの道が単純過ぎて怪しいんだよね。
「…一本道だからな。分かりやすくていいじゃねぇかよ」
『そう…かな…』
長い廊下に敷かれた赤い絨毯は、ずっと先の闇に続いて伸びている。
あの闇の先は、どこに続いてるんだろう。
私達、どこに向かってるんだろう。
……アレ?
『……そういえば、何の目的でこの城に入ったんだっけ』
「お前なー、ブルックの話聞いて無かったのかよ。アイツの影を取り戻すんだろ」
『ゴメンゴメン、話が長過ぎて要点が掴めなくてさ』
--ホロホロ--
『なんの音……あわわっ!』
突然ひゅるりと冷たい風が通り抜けたと思ったら、ヌメった何かが頬を撫でた。
「…こいつ…!」
『このオバケ…外で私をネガティブにしたやつ…』
いつの間にやら、半透明の幽霊に周りを囲まれている。
「………おい、侵入者共!」
奥から響いた声に、そばに居た幽霊達が一斉に左右に道を空けた。
暗闇からツカツカと何かが近付く。
「誰か来るぞ…!」
刀を抜くゾロ。
私は身を竦ませ、目を凝らして闇を見つめて………
ゾロを片手で制した。
『待って…ゾンビで汚れた私の目が洗われたわ』
「は…?」
『可愛いのよ…』
白く長い美しい足を無造作に放り出し現れたのは…
小さな顔、くりっとした大きな目に長い睫をバサバサと瞬かせ、赤い唇の端を魅惑的に吊り上げた
…それこそお伽話に出てくる様な女の子。
「お前ら侵入者だろ!このペローナ様が心をへし折ってやるから覚悟しな!」
『ペローナちゃんていうの!?お人形さんみたいだね!』
「…え?…私の事言ってんのか…?」
『そうだよ!そのフリフリのドレスすごく似合ってる!可愛くないと中々着こなせないね!』
「そ、そうか?お前いいやつだな…ここに何しに来たんだ?」
「おいエリ、コイツ敵…」
『あ!そうそう、黒幕に会いに来たけど道に迷ってんだよね』
「なんだモリア様の客か…残念ながら私はお前らに構っている暇はねーんだ、ムギワラ達を探さないとな」
「あ、それ俺ら…」
『ちょっとゾロ!何ボサッと突っ立ってんの、退きなよ!ペローナちゃんが通れないじゃん!』
「え?あ、あぁ…」
この筋繊維はレディファーストも出来ないんだね。絶対女にモテないね。
「じゃあなお前ら!代わりにコイツを置いてってやる。おいオマエ案内してやれ!」
彼女の後ろから怖ず怖ずと大きなウサギのぬいぐるみが顔を出す。愛らしい、と思ったらコイツもゾンビと同じく体中縫い跡だらけだ。
フランス人形みたいな彼女は、胸を張りモデルの様に颯爽と私達の横を通り過ぎて見えなくなった。
『…可愛い…』
熱の篭もった目でほぅ…っと溜息を吐く。
「…お前、顔によって態度が豹変するんだな…」
困惑するゾロをキッと睨んだ。
『顔面至上主義のどこが悪いの?アンタこそ彼女のカリスマ性が分からないなんて、可哀相だね』
「……もう何でもいい……おいウサギ、モリアって奴の所に連れてけ…」
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