Rainbow 14
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サンジのスーツを掴みながら墓場の中を歩く。
「怯えたプリンセスも魅力的だね。でもナイトが居るから大丈夫だよ」
『その言葉はもう信じない…』
島に入ってから、犬と狐が三味一体の化け物に食われそうになったり、オッサンの木とユニコーンが酌をしててちびりそうになったり、何故か突然ネガティブになって土に還りそうになったのに。
『三人になっちゃったね……』
ナミは行方知れずだし、変態もロビンもいつの間にか居ない。頼みの綱のルフィは、捕らえた三味一体の化け物の尻を馬の様に叩きながら早駆けして、今しがた消えた。
後ろをチラリと見ると、ゾロが頭の後ろで腕を組みながらこちらを睨んでいる。
…さっさと歩けってか?
フンっと横を向いた時だった。
『……ん?ブルック?』
墓からアフロの骸骨が突き出ている。
『どこ行ってたんだよーもう!』
駆け寄って肩を掴む。
ゆっくり、ゆっくりと振り向いたソレは……
目の玉が飛出し所々肉がこびりついて唇がめくれあがって…
『いやぁぁー!!エグ過ぎる!!その顔でよく死を選ばないね!!』
余りの醜さに顔を背ければ、ソレが視界の端でびくりと震えた。
「…コノオンナ…ヒドイ…」
悲壮感を身に纏い、墓に力無くもたれ掛かる化け物を置いて、サンジの背中にしがみついた。
ゾロがこちらをチラリと見る。
「名無しさんちゃん、これブルックに似てるけどラテンなゾンビだよ。ちょっと待ってて、生ゴミ処理してくるから…」
「…オ…マエラ…コトバノボウリョク…ヒデェ…」
「隠し味はひとつまみ愛をコンカッセ……って、おい!」
サンジの足が宙を飛ぶ前に、バラバラと崩れ落ちるゾンビ。美しくも見える平らな切り口に、しばし目を奪われる。
顔を上げれば、ゾロが刀を鞘にしまう所だった。
「マリモ!俺の出番取るんじゃねーよ!」
「…けッ!マユゲがチンタラしてるからじゃねーか!」
「おーおー!頭ん中まで藻で絡まってんのか!?掃除してやるからちょっと来い!」
『…あっ!…ま、待って!』
罵り合いながら遠くなって行く二人の後を必死に追う。
…この人達、なんて統一感が無いのよ…私どうして付いてきちゃったんだろ。大人しく船で待ってりゃ良かった…!