Rainbow 13
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……………………
握り締めた拳を愕然と見つめる。
…ジャンケンに負けた。
ただのジャンケンでは無い。
一世一代の大勝負だった。
『…いやっ…』
「我が儘言うなよ名無しさん、死なねぇって多分。あー残念だ!俺が探索に行けば幽霊も尻尾巻いて逃げ出したのにー!ハハッ!」
十字架を持ちながら喜びを隠そうともしないウソップを睨み付ける。あの長鼻っ柱がへし折られる日が必ず、来る。
震える拳をその顔面に向けようとした時、ゾロが刀を腰に挿しながら近付いて来た。
「おい名無しさん、俺が一緒に…」
『いや、いい』
即答するとピタリと足を止める。ちらりと視線を遣れば、心なしか悲しそうに顔が歪んでいる。
「ほら!さっさと行くぞ<宝船>!!」
やけにテンションの高いルフィに腕を引かれて嫌々小船に乗り込んだ。ナミはガタガタと肩を震わせながら目がベリーになっている。密着した狭い空間でサンジは鼻の下が1.5倍に伸びていた。
「…名無しさん!」
上を見上げれば白く霞む視界の中、緑頭が微かに見える。
「…気を付けてな…!」
黙って頷いた。
この霧できっと、見えて無かったと思うけど。
「うひゃー!さっきチラッと見えた骸骨仲間にしよーぜ!」
「ナンマイダブナンマイダブ何枚札…」
「ナミすわぁーん名無しさんちゅわーん!呪いより深いもの…それは俺の愛だ!!」
この船のクルーはどうなってるんだろう…個性の輝きがハンパじゃ無い。
全員が全員濃いと、私の存在感が…。
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