Rainbow 1
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…ロー」
『え?』
「…“あんた”じゃねぇ。俺の名はトラファルガー・ローだ」
『…へぇ』
変な名前。確実に噛むから“アンタ”って呼ぼう。
「お前も名乗れ」
『……名無しさん』
「変わった名だな、言い辛ェ。“下僕”でいいか?」
……むかつく。自分と思考回路があんまり変わらない所がまたむかつく。
理解不能な現状と男の言動に目眩すら覚えてきた私は、そこにあるふかふかのベッドを目に留め立ち上がった。
「おい、何してやがる」
『何って、疲れたからもう寝るの』
二人はゆうに寝れそうなベッドに潜り込む。
「そこは俺が寝る。退け」
『ここしか寝る所ないじゃん。アンタが野郎共の部屋で寝れば』
…マジでコイツと話してると疲れる。
私はシーツを頭から被って体を丸めた。
「ふざけんじゃねぇ。床で寝ろ、下僕」
『ちょっと!入ってこないでよ!』
「煩ェ。俺が俺のベッドで寝て何が悪い」
必死に両手を伸ばして押し止めるも足蹴にされ、壁にしたたか背中を打ち付けた。
「端で大人しくしてろ。仕方ねェから壁だと思い込んでやる」
カ ベ …
それこそプライドの壁がガラガラと崩れる音がした。
『……ッ…そこまで言うなら、指一本触れないでよね』
「笑わせるな。お前の貧乳を見てると萎える」
もう嫌。誰か助けて下さい。
きっと明日目が覚めたら、ちゃんと家のベッドで寝てるんだ。昼からショッピングに行こうと思ってたけどやめとこう。
こんな悪夢を見た可哀相な私は、明日一日休息が必要だ。
.
15/15ページ