Rainbow 13
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
--------
「剣士さん、また岩に向かって話し掛けてるのね」
「ありゃマリモの新しい修業だろ」
「みんな違うゾ!あれは岩じゃなくて名無しさんっていう女の子なんだ!」
相変わらず騒がしい甲板。ロビンも戻り、変態サイボーグを仲間に加えて順風満帆の新しい船出だ。
潮風は芳しい木の香を纏い船上を駆け抜ける。
…うん、最高の気分ね!
胸一杯に空気を吸い込み気持ちを膨らませていると、甲板でポーズをキメていた変態が陽気に笑い出した。
「おい!スーパーな女の子が大声で出港の見送りだぜ!」
どれどれ、と少し遠くなった港を見ると、少女が力の限り何かを叫んでいる。
あれは歓声と言うより…怒声に聞こえるわね。
よく耳を澄ませば微かに内容が聞き取れた。
--…ばかやろう………
……そう…ろう…--
何やら穏やかじゃないし純じゃない。障らぬ神に祟り無し、放って置くのが一番だわ。
気分転換にサンジくんに紅茶を入れて貰おうかと振り返った時だった。
ゾロが凄い形相で猪の如く走り込んで来る。
「…キャァ!」
危うく轢かれそうになり咄嗟に避けると、そのままゾロは海に飛び込んだ。
驚いて彼の消えた水面を見る。
しばらくして浮き上がるとガツガツと水を掻き、あっという間に小さくなった。
呆然としながらその様子を見ていたが、ハッと我に返り船首に向かって両手を振った。
「船を止めて!馬鹿が一人飛び込んだのよ!」
.