Rainbow 11
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
--------
「……いねェ…」
高台の大橋で腕を組みながら海を睨む。
アクア・ラグナは渦を巻き、裏街を飲み込みながら押し寄せて来る。
強烈な水圧で橋台がやられたのか、激しく揺れながら地面が傾いた。
…そろそろここも危ねェな。
つい数時間前まで賑わっていた街の変わり果てた景色を一瞥した時、視界の端が蠢く存在を捉えた。
「…っ…アイツ…」
名無しさんだ。
濁流の中、一本突き出た煙突にしがみついている。
「チッ、あの馬鹿……隣の緑の奴…いや、あれは木か」
片手でサークルを作る。
橋の隅に転がる岩を目に留める。
この距離ならば問題は無い。
「…Shambles」
.