Rainbow 11
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……………………
『……何にも無い』
港には船なんて一隻も見当たらなかった。
『どこ行ったんだろう…』
ちゃんと安全な所に移動してるんだろうか。
…確か坂を下ってる時に、海に面した倉庫がいくつか見えてたよね。もしかして船のガレージみたいな物かな。あそこに居るかもしれない!
踵を返して向かおうとした時
「…おい!!」
『…げ…』
緑頭がこちらに向かって駆けて来る。
…見つかるの早かったな…。
「お前、何してんだよ!!」
『…いやあの…うちの潜水艦が心配で…』
「あぁ!?潜水艦なんだから潜水してるに決まってんだろ?バカかお前!」
『そうなの?』
「高潮ってのは海の中はそんなに荒れねぇんだよ!」
『へぇ、ゾロって詳しいんだ。意外…』
何となく自分と同レベルかと思ってた。
だって同じ臭いがしたし。
「テメェと一緒にすんな!………って…やべえ…」
青ざめるゾロの顔を見て恐る恐る後ろを振り返る。
『……ぎゃあぁ………』
叫び声は最後まで出なかった…。
『がばぼばば……』
…押し寄せた波に飲まれて。
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