Rainbow 11
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『やっと着いた…』
街と言うにはいささか小さな集落だけど。
『……ん?』
「……あ?」
なんかこっちに群集が押し寄せてない?
手厚い歓迎だな。
「ロロノア・ゾロだー!」
「麦藁の一味を捕らえろー!」
私は首を傾げて男に聞いた。
『お迎えかな?行ってみようよ』
「待て馬鹿!」
歩き出した私の服を男は強引に掴む。
『ちょ!何すんの!あっ』
引っ張られた拍子にポケットの中身が飛び出した。
銀の光が螺旋を描いて空中を飛ぶ。
『何なのよ、もう…』
私はそれを拾おうと体を捩るが、腕に食いこんだ指に顔をしかめた。
『……つっ…』
「……何でお前が持ってんだ…」
『…え?』
「俺がやったモン何でお前が持ってんだ!」
『どういう…』
「犯人を捕えろーー!!」
振り返ると鎌を持った村民がすぐそこまで迫っている。
「話は後だ!来い!」
『わ…ちょ…!』
男はブレスレットを拾うと、掴んだ腕を引っ張り私を引き摺るように走り出す。
私はもつれる足取りで必死に駆けながら、大きな背中を睨みつけた。
.