Rainbow 1
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男は私を引きずる様にして部屋の角まで来ると、ドアを開けた。
何、ここ。浴室?
そのままバスタブまで引っ張られる。
『な、何する気…って、うわっ!』
--バッシャーン!!--
男に突き飛ばされ、私は盛大な音を立てて浴槽に落ちた。
『あ、あんた何して!…わっぷ!水責めにする気?…プハッ』
大きな浴槽に全身がはまり、大量に水を飲んでしまった。
自由がきく両足で何とか膝立ちになり、男をひと睨みする。
『お湯じゃないじゃん!冷たいよ!心臓マヒったらどうすんの!』
冷静に私を見下ろし、何やら考えている男。
「…能力者、ではないのか」
無視か。そしてもうチンプンカンプンだよ。
ここまで会話が噛み合わないと宇宙人に思えてくる。
「まァ、お前みたいな貧弱が能力者な訳ねェか」
そう言うと、男は浴室を去って行った。
…って、ちょっと待って!?
何この放置プレー。
この後どうしろと?
しばらく唖然と水をしたたらせていると、ドスドスと大きな足音が聞こえて来た。
--ガチャッ--
「お待たせー!」
『………ッ……!』
一瞬目を逸らし、二度見してみる。
「あ!ごめんね、初めましての挨拶からだね!俺、ベポ。よろしくね!」
まさかそんな…
「君の名前は?」
しかもツナギ着て…立ってる…
「早く出ておいでよ。風邪ひいちゃうよ」
『…く、熊がしゃべったぁー!!』
「…熊ですみません」
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