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夕闇は道たづたづし 上

「勢いで来たものの、それだけの情報で探せるわけねぇだろ」
「ですよね...あまりにも少なすぎますし...今日のところは帰りますか?明日もう一度伺って見ましょう」
「暑いからそうするネ...?定春どうしたアルか」

3人が帰宅を決めたその時、定春が反対方向に歩き始めた。地面の匂いを嗅いでる...?まさかこの紙の男の居場所が...!

「銀さん!定春について行きましょう!...銀さん?」
「...血の匂いだ」
「誰かがピンチアル!銀ちゃん、新八早く!」


曲がり角の多い狭い路地を3人と一匹が駆け抜ける。
その先には──

「え...なんですか、これ」

尋常じゃないほどの血が辺りに散らばっている。──一体誰の。

何処を見ても血の海...。これは酷い...見てられるものじゃない。真選組に連絡を入れた方がいいんじゃ...

その時、銀さんが声を上げた。


「おいこれ、こいつその紙の男に当てはまってねぇか...」
「え...っ」
「...ほんとアル」
「瑠璃色の瞳、白い肌、黒い髪...男だ」
「ぐ、偶然ですよ...!とりあえず病院に...!」
「もう手遅れだ...死んでる。おい新八、一応真選組に連絡しとけ」
「は、はい...」



(どういうことだ...)

めんどくせぇ依頼を受けちまった...
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