短い童話風な話
生まれたばかりの妖精は、聞くことを全て信じると聞いた魔女は、退屈しのぎに妖精を騙してやろうと思いました。
しかし生まれたての妖精はなかなか見つからず、知恵をつけた妖精を騙そうとしては手痛い仕返しばかりをされていました。
「そうだ、なら私が妖精を生み出してしまえばいいんだ」
妖精は、妖精の夫婦が祝福を授けた宝石を月光に晒し、愛を囁き続ければ生まれると言います。
魔女は月夜のたびに宝石に愛の言葉を語りかけました。
そして一年ほど経った頃、ついに妖精が生まれました。
妖精は言います。
「あなたが私のお母さんなのね?」
「ああ、そうだよ」
魔女はニコリと笑います。
すっかり情が移ってしまった魔女は、それが嘘だとは死ぬまで言えませんでした。
おしまい
しかし生まれたての妖精はなかなか見つからず、知恵をつけた妖精を騙そうとしては手痛い仕返しばかりをされていました。
「そうだ、なら私が妖精を生み出してしまえばいいんだ」
妖精は、妖精の夫婦が祝福を授けた宝石を月光に晒し、愛を囁き続ければ生まれると言います。
魔女は月夜のたびに宝石に愛の言葉を語りかけました。
そして一年ほど経った頃、ついに妖精が生まれました。
妖精は言います。
「あなたが私のお母さんなのね?」
「ああ、そうだよ」
魔女はニコリと笑います。
すっかり情が移ってしまった魔女は、それが嘘だとは死ぬまで言えませんでした。
おしまい