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「は〜、っうま!」
デリバリーで届いたキャラメルフラペチーノを片手にお気に入りのチーズケーキを摘む。なんて至福な時間なのだろうか。
「簓さん、ご馳走様です〜」
揶揄い混じりで大阪弁を繰り出すと、向かい側に座った簓はぐぬぬと悔しそうに歯を食い縛った。
「もう賭け事はしたくあらへんな…」
零にもよく負けてるし…という負け惜しみをぽろっと溢した。凹む彼を見てふっと鼻を鳴らして笑う。
「簓は顔に出やすいタイプだからね」
「そぉんなことあらへんで、ポーカーフェイスのプロフェッショナルや」
「はっ、どの口が言ってんのさ」
彼の言葉にまた鼻で笑ってからチーズケーキの最後の一欠片を食べ、空になった皿の上にフォークを置いた。未だ自分をポーカーフェイスだと言い張る彼を、頬杖をつきながら見つめる。彼は自分に釘付けになる私の視線に戸惑いながら、その頬を微かに赤く染めた。
「な、なんや…」
「ほら、赤くなった」
「こっこれは話が別やろ…!これは表情じゃなくて自然現象や!」
「へぇ、身体は正直ってこと?」
眉と口角を上げると、彼の顔が更にカァッと赤くなるのが分かった。思春期迎えた中学生みたいな反応だ。
頭は良いくせに、根が素直だから揶揄い甲斐がある。チョロいなぁ本当、ゲームをしていなくても普段からの会話や仕草で丸分かり。
あんたは一生そうやって、私の掌の上で好きなだけ転がらされてれば良いんだよ。そうすりゃあんたも私も、2人で幸せになれるんだからさ。
「…ばーか」
口から漏れた最後の言葉を聞いた簓は、またぷんすかと怒った。