第7章 【幽遊白書】その蕾はいつか花となる【修羅】
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「分かりました!なんとか人間界の海に行ける様にします!」
そう仁美が言うと、修羅の顔がパァッと明るくなった。
「ありがとう仁美!楽しみだね!」
そう言って抱き付いてくる修羅に、仁美の手もまた修羅を抱き返したくなる。
しかしそう出来ないのは…。
自分の目の端にこちらをジッと見ている黄泉の姿が見えるからだ。
(……だけどコレはいい機会なのかもしれない…。)
魔界(ここ)で修羅と過ごす時間はどうしても黄泉の目が入ってしまう。
(私だって、もう少し修羅様と…ゴニョゴニョしたいよ…。)
だからもう少し、修羅と仲良くなる為に。
なんとか今回の計画は完璧に遂行したかった。
『人間が少ない海水浴場ですが?』
仁美は霊界から仕入れた、霊界コンパクトを使って蔵馬に相談する。
「修羅様と私が行くから、なるべく人間の目には触れない場所がいいんだけど…。」
『そうですね…。それなら玄海師範が妖怪達の為にと遺してくれた場所がありますよ。』
「流石蔵馬さん!持つべきものは黄泉様のお友達です。」
理想の場所を提供してくれそうな蔵馬に、仁美のテンションが一気に上がった。
『………修羅と2人で来るんですか?』
「ええ。これを機会に、修羅様ともう少し仲良くなれたらって思ってて。」
『…………………。』
ニコニコそう嬉しそうに話している仁美に合わせて、蔵馬も笑顔で聞いていた。
しかし、彼の目が笑っていない事を、仁美は気付いていなかった。
「パパさぁ、もう少し仁美に優しい顔出来ないの?」
仁美が帰った後に、修羅は自分の後ろに張り付いていた黄泉を蔑む目で見上げた。
「…あの子と居る時の修羅がいつもの修羅と違うから…。」
そりゃ、自分の息子が明らかに好きな子に愛情表現をしている場面を見たら気になるのは仕方ないだろう。
「…あのさぁ、パパがいつも側にいるから仁美が恐縮しちゃってて可哀想なんだよ。
今回の人間界に行く事も、絶対パパは来ないでよね!邪魔したらボク本当に怒るよ!」
そう仁美が言うと、修羅の顔がパァッと明るくなった。
「ありがとう仁美!楽しみだね!」
そう言って抱き付いてくる修羅に、仁美の手もまた修羅を抱き返したくなる。
しかしそう出来ないのは…。
自分の目の端にこちらをジッと見ている黄泉の姿が見えるからだ。
(……だけどコレはいい機会なのかもしれない…。)
魔界(ここ)で修羅と過ごす時間はどうしても黄泉の目が入ってしまう。
(私だって、もう少し修羅様と…ゴニョゴニョしたいよ…。)
だからもう少し、修羅と仲良くなる為に。
なんとか今回の計画は完璧に遂行したかった。
『人間が少ない海水浴場ですが?』
仁美は霊界から仕入れた、霊界コンパクトを使って蔵馬に相談する。
「修羅様と私が行くから、なるべく人間の目には触れない場所がいいんだけど…。」
『そうですね…。それなら玄海師範が妖怪達の為にと遺してくれた場所がありますよ。』
「流石蔵馬さん!持つべきものは黄泉様のお友達です。」
理想の場所を提供してくれそうな蔵馬に、仁美のテンションが一気に上がった。
『………修羅と2人で来るんですか?』
「ええ。これを機会に、修羅様ともう少し仲良くなれたらって思ってて。」
『…………………。』
ニコニコそう嬉しそうに話している仁美に合わせて、蔵馬も笑顔で聞いていた。
しかし、彼の目が笑っていない事を、仁美は気付いていなかった。
「パパさぁ、もう少し仁美に優しい顔出来ないの?」
仁美が帰った後に、修羅は自分の後ろに張り付いていた黄泉を蔑む目で見上げた。
「…あの子と居る時の修羅がいつもの修羅と違うから…。」
そりゃ、自分の息子が明らかに好きな子に愛情表現をしている場面を見たら気になるのは仕方ないだろう。
「…あのさぁ、パパがいつも側にいるから仁美が恐縮しちゃってて可哀想なんだよ。
今回の人間界に行く事も、絶対パパは来ないでよね!邪魔したらボク本当に怒るよ!」
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