新人戦の先輩は凄かった。
全国までいき、先輩はバスケ界で有名になった。
高校からの、スカウトが来ているとい噂も流れた。
中にはとても遠い秋田の高校もあった。
先輩とは中学を出たらもう2度と会えないかもしれないと切なく思った。
まだ気持ちは全然消えていなかった。

クリスマスは25日だけ紗栄子達と過ごした。
24日は彼氏と過ごすという子が居るのにびっくりした。
両想いってどうやったらなれるの？
未知の世界だった。

‥先輩はいつものグループで遊びに行くようだった。
どうしても先輩の情報が耳に入ってしまう。
このまま先輩に彼女が出来ても、しっかり伝わってきてしまいそうだ。

お正月には早い親戚で1日から来る人も居た。
遠くから来る親戚は泊まる人も居る。
夕方紗栄子から初詣のお誘いと、その後彼氏と過ごすためのアリバイのお願いが来た。
初詣に行く神社には屋台も出るし、気晴らしに行く事にした。

合流した紗栄子は、少しお化粧しているのか、いつもより大人っぽく見えた。
周りに置いていかれる様な感覚だった。
でも紗栄子が幸せそうなので、素直に嬉しい気持ちになる。

神社は人でごった返していて、先に絵馬を書くことにした。
紗栄子は彼氏とのお願い事を書いていた。
私はバスケ部が夏の大会で全国に行けるようにお願いした。

先におみくじを引きたいと言うので、一緒に付き合った。
紗栄子は大吉が出てとても喜んでいる。
私は吉だ。
願い事ー叶う。
勉学ー頑張れ
恋愛ー現状変わらず。
中身も頑張れは、報われるという様な内容だった。
もう一度願いを込めて、おみくじを枝に結んだ。
やっぱり恋愛を気にしていた自分に少し笑った。