それを恋と読んでいた〜流川•幼少編〜
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「楓‥私、バスケットが出来なくなったの‥」
俺が仁美に目を奪われて、動けなくなっていた沈黙を切り、仁美が言った。
そう言った仁美は、言葉が言い終わる頃には、大きな目から大粒の涙を流していた。
そして言葉を発した後、咳を切った様に仁美は大声で泣き始めた。
初めて見る仁美の泣き顔に俺はボールを地面に落とし、仁美に触る事も出来ず、オロオロしていた。
その様子を、見ていた大人達は、いつもみたいに宴の最中ではなく、何処かこちらを気にしながら、仁美の両親はそんな光景を見て声を出さずに泣いていた。
俺はいたたまれなくなって、泣き叫んでる仁美の腕を取って仁美の家を出た。